【9月16日 CGTN Japanese】米ロサンゼルス・タイムズ紙はこのほど、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の病院と診療所の医療記録に対する最新の分析で、新型コロナウイルスは2019年12月、すなわち中国が世界保健機関(WHO)に湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan%)で発生した原因不明の肺炎について報告する前に、すでにロサンゼルスに存在していたことが明らかになったと報じました。なお、これまでアメリカで確認された新型コロナウイルスによる感染症で、最も早い確認は今年1月中旬でした。

 UCLAとワシントン大学の研究者は、当時咳の症状で治療を求めてきた患者数が目立って増えたと記録しています。この状況は2019年12月22日の週に始まり、今年2月末まで続いたということです。

 こうした患者は外来診療室または救急診療室で治療を受けましたが、その中の一部は最終的にロナルド・レーガンUCLA医療センターやUCLAが運営するその他の病院に移されました。

 UCLAのジョン・エルモ内科医は、2019年12月1日から2020年2月29日までの13週間に咳の症状で外来診療室を訪れた2938人と同症状により救急診療室で診察を受けた1708人、急性呼吸不全のため入院した1138人についての研究を行いました。その結果、前年の同じ時期に比べ、咳患者の人数が統計学的に目立って増えたことがわかりました。

 研究者は、「一部の患者は季節性インフルエンザが原因と見られ、また一部は去年発生した電子タバコによる呼吸器系の疾病との関連性があるが、その中に新型コロナウイルスによる感染者がいないとは断定できない。新型コロナウイルスが当時ロサンゼルスとその周辺ですでに広がっていた可能性がある」と指摘しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News