sakaharaのブログ

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地方に移住するなら絶対最初に確認すべきたった一つのこと

前置き

久しくブログを更新してなかったのですが、その間に松江市から奥出雲町というところへ引っ越しました。 人口20万人の山陰最大の中心都市から、1万人程度の町への移住です。 山間部の四方を山に囲まれた地域ですが、今のところ自然とともに平穏に暮らせています。

先に結論から

そんな自分でも移住するなら絶対に押さえておきたいことが一つあります。 安定したインターネット環境です。

インターネットができない環境だと正直1日で私は死んでしまいそうです。 そもそもこのコロナ禍の中、まともに仕事ができません。 ミーティングをしていて、何を相手が喋っているかわからない、いくらこちらから話しても聞こえません、と言われることほどストレスが溜まることはありません。 その上YouTubeNetflixすらまともに見れないことになります。

生活面でもインターネットさえあれば、大抵のものはAmazonさんがポチった1日後に商品を届けてくれるので、そんなに買い物できなくて困るとかもないです。(離島だともう少し状況が違うかもしれませんが) ということで特に地方の山間部に住むことを考えている人は、景観のよさとか住宅周りの環境がよいとか、職場の近くだからとかそれだけで絶対に住む場所を決めてはいけません。

そんなの当たり前だろツッコミをくらいそうですが、私自身移住後に安定したインターネット環境を使えるようになるまでに、思った以上に苦労しました。 ということで同じような境遇の人をこれ以上増やさないためにこれを書いています。

インターネット回線の種類

ちなみに都市部だと当たり前すぎて気にもしないかもしれないですが、NTTが提供するフレッツ光のエリアカバー率はご存知でしょうか? 光回線のカバー率はNTT西日本93%、NTT東日本95%とサポートしていない地域はまだそれなりに残っています。

参照元:NTT西日本: https://fletshikari-ntt.jp/west/

西日本であればこちらから各都道府県の市町村毎の対応エリアを確認できるので、対応していない地域はすぐに分かります。 (対応エリアが全ての世帯をカバーしているわけではないので、正確な住所での確認は必要です)

https://flets-w.com/service/next/#area

ADSLのみサポートしている地域ならもう少し多いかもしれませんが、光回線が使える地域ではADSLは順次終了していく上、アップロード速度が遅く不安定なADSLでは心許ないと思います。

ホームルーターなら工事もいらないし、電波だからエリアも広そうでいいじゃないかと思われる方もいると思いますが、これも山間部など場所によってエリア対象外の地域は結構あります。

そうなってくると速度制限やデータ容量を気にしながら使う必要があるポケットWi-Fi(エリアカバー率の高いもの)か携帯のデータ通信くらいしかなさそうですが、長時間のミーティングや安定した状態で通話継続できるのかなど不安要素が盛り沢山です。 仕事するのにインターネットは必要ないよ、という人以外は絶対住む場所を決める前にその地域で使えるインターネット環境を確認しましょう!

最後の選択肢

もう方法が無いじゃんと思われるかもしれませんが実はまだあります。 各市町村が管理・運営しているケーブルテレビ・光回線です。 インターネット+地域名、ケーブルテレビ+地域名などで検索すれば見つけやすいと思います。

私の住む地域の回線を例にすると、例えば50Mbpsで5,552円という中々のお値段で、回線速度もNTTの光回線と比較すると正直物足りないですが、このサービスのおかげで何とか死なずにすんでいます。 (フレッツ光クロスという10Gbpsという回線も東京の一部地域では提供されているようですけど) 価格はそれなりに高いし速度も上限はかなり低いですが、その分いいところもあって(使ってる人が少ないだけかもしれないけど)安定して上りも下りもほぼマックスのスピードを叩き出します。 松江にいたころに最大1Gpbsとかいいながら午後8-12時あたりまでのピーク時間帯は8〜10Mbps程度しかでなかった回線よりはよほどよいです。(回線もですが契約していたプロバイダのせいだったかもしれません)

残りの問題

これで解決かというとそうでも無い場合もあります。 私の場合は回線を使い始めてから、しばらくすると断続的にインターネットが使えなくなる現象が発生したりしました。 サポートに問い合わせてONUを交換してもらったり、ホームネットワークの構成を見直すことで、何とか改善できたのでよかったのですが、自力で解決できない場合にどうするのか?という問題は残ります。 あまり無いかもしれませんが、回線が混雑してまともに使え無いケースでは、他の選択肢がない地域では打てる手が無さそうです。

まとめ

そもそも地方は都市部でもなければ、コワーキングスペースや、Wi-Fiが使えて長時間居座っても大丈夫なカフェなんてほとんど無いんですよね。 というわけで地方の特に山間部へ移住するなら自宅でインターネットができる環境を用意できるかどうか、まずはここから確認しましょう。