男の色香が漂うパープル
ヒッピーカルチャーをイメージソースに、ブッシュジャケット&サファリジャケットをモダンにアップデート。パープルで染めた目の詰まったウールやボックスプリーツポケットからは男の色香が漂ってくる。ダイリクはアジア・ファッション・コレクションでグランプリを獲得した新進気鋭、岡本大陸が2018年に立ち上げたブランド。
草原に溶け込むグリーン
今春あらたに誕生したワークウェア・ジャケット。ストームコートで好評を博した袋状のポケットなど7つのポケットが搭載される。ボディに採用したのはワッシャーナイロンにはっ水加工を施したもの。無造作にバッグに突っ込んでもへっちゃらなジャケットだ。
海に映えるロイヤルブルー
目の覚めるようなロイヤルブルーに染められたのはゴアテックス インフィニアム™️。はっ水性、防風性をキープしつつ、透湿性を高めたゴアテックスの新機軸だ。ダイワ ピア39は釣り具のトップメーカー、ダイワが2020年に立ち上げたブランド。
気軽に羽織れるオレンジ
2020年デビューするなり目利きを虜にしたジャケット・ブランド、その名もジャケットの第2弾。ボディに採用したのはかつらぎシーチングという太く、粗いコットン。カラフルながら控えめなのは生地染めの賜物だ。往年のスモーキングジャケットをデザインのベースにしたこの1着にはTシャツのように気軽に羽織れるポテンシャルがある。「かつらぎシーチングはトワル(仮縫いのサンプル)に用いる生地です。用が済めば捨てられてしまうこの生地と、そこに込められたつくり手の思いを可視化したかったのです」(ディレクター、宮本哲明さん)
原点を忘れないピンク
ピンクはデザイナーが仏パリ留学時代に染めていた髪の色であり、今シーズンを象徴するキーカラーだ。透け感のあるナイロン素材で上品に採り入れた。袖のベルトはボンテージテープに着想を得たもの。調整すればシルエットが変えられる。裾を折り返してドットボタンでとめればショート丈になる2WAY仕様。
馴染みのよいレッド
前身頃に3つ、袖に2つ、後身頃に1つポケットを配したハンティングジャケット。裾は紐、袖はスナップで調整ができる。ドロップしたショルダーラインから続くAラインのシルエットは、羽織ればわかるがとても美しい。ダメージ加工を施した赤は馴染みが良く、臆せず袖を通すことができる。ボディに採用したのは特殊な撚糸加工を施したコットンの経糸とナイロン糸の緯糸を高密度に交織したファブリック。なめらかで柔らかなコシがその特徴だ。
文・竹川圭 写真・高橋絵里奈 スタイリング・稲垣友斗、飯垣祥大