ナッツ類が好きな人はナッツを凍らせると、もっと大好きになることでしょう。

ナッツの最高級品、カシューナッツを例に取りましょう。このナッツは収穫と加工にとても手がかかるので、ミックスナッツの容器の中に一緒に入っているピーナッツに比べると、1ポンドあたり3倍から4倍も値が張ります。

カシューナッツは、加工していないものを室温で食べても十分おいしいものだとは思いますが、室温のカシューナッツの問題点は、柔らかいところです。「スーパーフード」とも呼ばれる、噛み応えがある生のアーモンドなどのナッツと違って、歯に少しくっついてしまいます。凍っていないカシューナッツは、おいしいけれども印象には残らない、控えめなナッツなのです。

ナッツ類を冷凍すると、鮮度が保たれる

私は数年前、しばし正気を失って、自分は絶対菜食主義者だと思い込んだだけでなく、ナッツチーズまで自作しようと思い立ちました。そして、地元の業者から4ポンドの生のカシューナッツを買いました(ニューヨーク市ブルックリン区のSahadi’s*という店で、大粒のカシューナッツが1ポンド9.99ドルという、まあまあお買い得な価格でしたが、それでもただのナッツに40ドルも払ったのです)。

私は、大枚をはたいて買った生のカシューナッツを冷凍庫に保管しました。どんな種類であれ、ナッツが変質するのを防ぐためにはとても大切なことです。あなただって、穀物やナッツを冷凍庫に保存するでしょう? 

いろんなサイズのガラス瓶に入れて台所のカウンターに置いたナッツは、きれいには見えますが、室温で保存すると数カ月しかもちません。冷蔵庫なら1年ももちますし、冷凍庫なら2年もつかもしれません。ナッツを冷凍しておけば、投資が無駄にならないのです。

食べる価値があるのは凍らせたカシューナッツだけ

自分にはナッツチーズなど作れそうもないということがはっきりすると、私は買いだめしたカシューナッツをおやつとして食べはじめました。そうして、まったくの偶然なのですが、凍らせたカシューナッツのほうがおいしいことに気づいたのです。

冷凍カシューナッツは冷たく、サクサクしていて、噛むとパリッという感じで割れます。満足感があまりにも高いので、生温かくて不味いカシューナッツの思い出はすべて、記憶のゴミ箱に追いやられてしまいます。冷凍カシューナッツを1つずつ食べる体験は、思いがけない発見でした。まとめてひとつかみ、口に放り込みたいとは2度と思わないでしょう。というのも、ナッツの1つひとつ、それ自体が喜びをもたらしてくれるからです。

カシューナッツは冷凍するといちばんおいしくなるナッツですが、ウォールナッツ、アーモンド、マツの実も、冷凍するとパリパリとした冷たい食感が加わります。ナッツは必ず冷凍用保存袋に入れ、空気を追い出して真空状態で保存しましょう。


Image: evrymmnt/Shutterstock.com

Source: reddit, Sahadi's, GH, University of California

Melissa Kirsch - Lifehacker US[原文