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「再思三省(さいしさんせい)」とは何度も考え、何度も自らを省みること。実際に紙面に登場した事例などをひきながら、月1回、三つずつのテーマで気をつけたい事柄をつづっています。なお、この中には必ずしも一般的に間違いとはいえないものもあります。読者への配慮や紙面上の統一などの点から決めているものは、理由とともに示しています。
紛らわしいでござる
(サッカーの)サムライジャパン → サムライブルー
いよいよ開幕のサッカー・ワールドカップ。日本代表を「サムライジャパン」と書く原稿を見かけますが、2006年から使われている愛称は「サムライブルー」です。野球の日本代表「侍ジャパン」と混同したものと思われますが、これもうっかり「サムライジャパン」と全てカタカナで書くと、男子ホッケー代表を指してしまうようです。スポーツ界のさむらいの多さには気が抜けません。
固有名詞を誤らないために
豊川悦史 → 豊川悦司
NHK朝の連続テレビ小説「半分、青い。」や、映画「のみとり侍」などに出演の俳優。知っている名前だと思ってチェックが甘くなると見逃します。特に人名の最後の字はミスの発生率が高くなります。俳優では松坂桃李が「松坂桃季」となってしまう例もありました。一字一字見るべし、が鉄則といえます。そして1人でチェックする場合でも、2人1組で読み合わせるときのように「悦楽の悦につかさ」と頭の中で唱えながら照合すると間違わないでしょう。
原則に忠実に
あるべき。 → あるべきだ。
毎日新聞用語集の「誤りやすい表現・慣用語句」に次のような原則があります。「『べき』は『べし』の連体形で、終止形ではないから、文をこの形で止めるのは避ける。『べし』ならよいが文語なので『べきだ』『べきである』とするのが望ましい」。これは「。」で終わる文末の場合に限らず、「女児に『おしとやかであるべき』という価値観を植え付ける」のようなカギカッコなどの終わりにも適用されます。