第71回英国アカデミー賞(以下、BAFTA)の授賞式が2月18日にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催され、出席したほとんどの女優が黒のドレスを着用して登場した。その意図は、エンターテインメント業界を含むすべての業種での女性に対するセクハラ行為や暴行、不公平待遇などに抗議し、その撲滅をめざす運動である「TIME'S UP」へのサポートを表明することである。
ここに想起されるのは、1月に開催されたゴールデングローブ賞とグラミー賞の授賞式。ゴールデングローブでは黒いドレスをこぞって着用し、グラミーでは無垢性の、そして「TIME'S UP 」運動のシンボルである白薔薇をみなが身に飾った。女優やセレブが先頭に立って、 "TIME'S UP(セクハラはおしまいだ!)"と訴えるためだ。
黒づくめのファッションのなか、第3子を妊娠中のキャサリン妃はブラックではなく、深緑のドレスを選んだ。米『VANITY FAIR』の記事によると、ロイヤル・ファミリーのメンバーが政治的な主張を表明するのは英王室のルールに反することとなり、そのためにキャサリン妃は黒のドレスを着用することを避けたといわれている。とはいえ、彼女が優雅に着こなしたこのグリーンのドレスのウエストを飾ったの、黒の細いバンドだった。キャサリン妃のTIME'S UP運動にたいする支持の、微妙な意思表明だった?