平昌五輪第9日(17日、江陵アイスアリーナ)フィギュアスケートの男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(23)=ANA=は合計317・85点で66年ぶりの2連覇を飾り、日本勢の金メダル第1号に輝いた。同3位の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が合計306・90点で銀メダル、同2位の元世界王者ハビエル・フェルナンデス(26)=スペイン=が合計305・24点で銅メダル、同4位の金博洋(20)=中国=が合計297・77点で4位。同17位のネーサン・チェン(18)=米国=は6度の4回転ジャンプを着氷させ、合計297・35点で5位だった。
スケートリンクに初めて足を運んだのは5歳のころ。名古屋市内のリンクでアイスホッケーを習うつもりだった宇野昌磨に、人生を変える出会いが待っていた。後に2010年バンクーバー五輪銀メダリストとなる浅田真央さんに勧められ、フィギュアスケートの世界へと導かれた。
一番の武器は真央さんの代名詞でもあったトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)だ。中学時代に練習を始め、1日100本以上跳びながらも習得に5年かかった。頭を打って意識を失い病院に運ばれたこともあった。1992年アルベールビル五輪銀メダリストの伊藤みどりさん、真央さんを育てた山田満知子コーチに見守られながら、地道に技術を磨いた。