大相撲初場所14日目(27日、両国国技館)1敗で単独トップの栃ノ心(30)が松鳳山(33)を寄り切り初優勝。平幕力士の優勝は平成24年夏場所の旭天鵬(現友綱親方)以来、6年ぶりとなった。所属する春日野部屋では昭和47年初場所の栃東以来、46年ぶりに賜杯を抱く。
取組後の栃ノ心との一問一答は以下の通り。
--初優勝
「最高ですね。うれしいです。信じられない。本当にうれしい」
--優勝がかかった一番だった
「考えると緊張するから、自分の相撲を取ることだけを考えていた」
--師匠(春日野親方)からのアドバイスは
「ここまで『突っ張ってからつかまえろ』と注意されていた。本当にありがたい気持ちしかない」
--目に涙が
「すみません…。本当にうれしい。自分でも信じられない。いつか優勝したい気持ちはあったけど、この日が来るとは思わなかった」
--勝った瞬間は
「頭が真っ白だった。やったと思った」
--好調の要因は
「気持ち。稽古もちゃんとやった」
--けがで一時は幕下まで番付を下げた
「けがで幕下に落ちてから4年。幕内に戻ってきてよかった。優勝できると考えられなかった」
--苦しい時期もあった
「入院していたときに何回もやめようと気持ちが落ちていたけど、退院して稽古場に下りたら気持ちがいい方に変わった。親方やおかみさんから『自分の相撲を取らないと駄目なんだよ』といわれて、本当にうれしかった。できるのはこれぐらいしかない」
--母国ジョージアへの思いは
「向こうも盛り上がっている。みなさんにありがたい気持ちしかない。いろいろあったけど、ここまで来て最高の日」
--家族には
「(長女は)まだわからないと思うけど、大きくなったら喜ぶ」
--千秋楽は
「最後だから勝って終わりたい」