年金だけじゃ足りないかも!? 2000万円貯めるために! 30歳までにすべきこと

この夏、話題となった“老後に2000万円”問題。誰にでも訪れる“老後”を豊かに過ごすため、モア世代がすべきことは? お金のプロが、最重要ポイントのみ徹底レクチャー!!

●教えてくださった方

風呂内亜矢さん
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。著書『ケチケチせずに「お金が貯まる法」見つけました!』(王様文庫)など、実践しやすいテクニックが人気

毎月最低3万円を先取り貯蓄する

目の前にあるとつい使いたくなるのがお金。

入ったお金に手をつける前に、貯蓄すべきお金は別の場所によけてしまう仕組みをつくることが大切です。『余ったお金を貯蓄する』のではなく、先取り貯蓄して『余ったお金で生活する』発想に切り替えて」(風呂内さん、以下同)

先取り貯蓄の理想額は、手取りの25%。

「とはいえ、いきなり25%は少しハードルが高いので、まずは15%=手取り20万円なら3万円から始めましょう。年36万円×3年で約100万円を貯めるのが最初の目標。総合口座やネット銀行の自動積立預金なら手間もかからず確実です。もし月3万円が厳しいなら、ボーナス全額を貯蓄する形でもOK。毎月25%先取りできる人は、ボーナスも最低25%は貯蓄できるはず!」
3年で100万円貯めるなら、“先取り貯蓄の画像_1
3年で100万円貯めるなら、“先取り貯蓄の画像_2

総合口座の自動積立定期預金

「総合口座」とは、普通預金や定期預金、積立定期預金などを一度に管理できる便利な口座のこと。

「地方銀行でも取り扱いがあり、物理的・心理的に崩しにくいのが特長。期間限定で高金利サービスが受けられる場合もあるので調べてみましょう」
3年で100万円貯めるなら、“先取り貯蓄の画像_3

ネット銀行の定額自動入金サービス

ネット銀行はメガバンクに比べて金利が高いのが魅力。「定額自動入金サービス」を利用すれば、他行の指定口座から毎月、自動的に一定額を入金できる。

「ネット銀行は送金手数料が無料のところが多く、一定の条件を満たすことで金利がアップするのも大きな魅力です」
取材・原文/国分美由紀 イラスト/田中麻里子