地方活性化へ「石田プラン」策定 石田真敏総務相が一極集中是正狙う

石田真敏総務相(萩原悠久人撮影)
石田真敏総務相(萩原悠久人撮影)

 石田真敏総務相は15日、東京一極集中の是正と持続可能な地方の実現に向けて「地域力強化戦略」(石田プラン)を策定する方針を固めた。次世代通信技術の活用や地域を支える人材の確保が柱。人口減少で衰退する地方の活性化への指針にしたい考えだ。20日に公表する。

 デジタル技術を使って経済発展と社会的課題の解決を両立する「ソサエティー5・0」時代の到来を見据え、第5世代(5G)移動通信システムや、モノのインターネット(IoT)などの新技術を地方に積極的に広げる。

 都市部の若年層が地方に移住して地域の活性化を支援する「地域おこし協力隊」の拡充や、東京に本社のある企業が地方に働く拠点「サテライトオフィス」の設置により地域産業への就職を促進する。東日本大震災の教訓を踏まえて、地方自治体が独自に実施する河川整備や治山事業などへの財政支援も拡充する。

会員限定記事会員サービス詳細