ニュース
Facebook、「〜たらシェア」などと強要する投稿の表示ランクを下げるアルゴリズム変更
Facebookが「気に入ったらシェア」などの文言を含む投稿をリーチ稼ぎを目的とした「エンゲージメントベイト」と分類し、ニュースフィードでの表示ランクを下げるアルゴリズム変更を実施する。そうした投稿が多いページのランクも下げる。
米Facebookは12月18日(現地時間)、ニュースフィードのアルゴリズムを変更し、「〜したらシェア」「〜したらいいね!」などと書いてシェアやいいね!を強要する投稿の表示ランクを下げると発表した。既に実施を始めている。
同社はこうした投稿をリーチを増やすためにニュースフィードアルゴリズムを悪用する「engagement bait」と呼び、ユーザーもこうした投稿をスパム的な投稿として嫌っていると説明する。
さらに、こうした投稿を繰り返すFacebookページ自体のランクも下げる計画という。この対策は、ページに対策する時間を与えるため、向う数週間中の実施とする。
「ニュースフィードパブリッシャー向けのガイドライン」によると、同社は「ユニバーサルシグナルを追加して、信頼のおける投稿かどうかを判断しています。Facebookではその実現にあたって、スパムを投稿していなかったかどうか、または「いいね!」、コメント、シェアを人為的に集めようとしていなかったかどうかを判断してページを分類しました。クリック数稼ぎの投稿が常に見られるページやドメインが投稿あるいはシェアしたリンクは、ニュースフィードの下位に表示されます」という。
なお、失踪者捜索、募金、旅行へのアドバイスなど、人をサポートしたりアドバイスする内容の投稿は対象にならない。
関連記事
- Facebook、動画優遇アルゴリズム悪用の偽動画投稿をランクダウン
Facebookがまたニュースフィードのアルゴリズムを変更する。ニュースフィードで動画の表示ランクが高いことを悪用した、動画再生ボタンに見せかけたリンク付き画像と再生すると静止画が表示される偽動画のランクを下げる。 - Facebook、リンク先の読み込みが遅いと表示ランクを下げるアルゴリズム変更
Facebookがニュースフィードの表示ランクアルゴリズムをまた変更し、読み込みの遅いリンクを含む投稿の表示優先度が下がるようになる。 - Facebook、頻繁にリンクを投稿するユーザーの投稿表示優先度を下げるアルゴリズム変更
Facebookは、1日に50回以上公開設定でリンクを投稿するユーザーはスパマーである可能性があるとして、そうしたユーザーからのリンク付き投稿の表示優先度を下げる。 - Facebook、アルゴリズム変更で“クリック狙い”投稿表示を大幅削減へ
Facebookがまたアルゴリズムを変更し、同社が「Clickbait」と呼ぶクリック狙いの投稿の表示を大幅に削減すると発表した。向こう数週間中に実施する。Facebookページオーナーなどに向けた対策も紹介している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.