大相撲名古屋場所中日(16日、愛知県体育館)横綱白鵬(32)が平幕宇良(25)を下して中日に給金を直し、優勝争いで単独トップに立った。白鵬は宇良の低い攻めを落ち着いてさばき、食らいつく宇良をつかまえて前に出る。宇良も土俵際で粘るが、白鵬は右からのすくい投げでこれをねじ伏せた。
NHKのラジオ中継で解説を務めた元横綱の北の富士勝昭氏(75)は、「宇良は大善戦」と横綱初挑戦となった小兵力士を評価。白鵬の攻めは「相当本気。休まないから。休んだらまずいなという気があった」と分析した。「これは思ったよりよく戦った。近い将来、勝てない相手ではないという気は、宇良の少し出たんじゃないかな」と今後の成長に期待していた。