大相撲名古屋場所2日目(10日、愛知県体育館)横綱稀勢の里は貴景勝を突き落とし初日。高安も勢を下し、大関として初勝利を挙げた。連覇を目指す横綱白鵬は栃ノ心を退け連勝した。
横綱初挑戦となる貴景勝は稀勢の里に対し徹底的に突き放し、まわしを与えない作戦に出る。貴景勝の執拗な攻めに稀勢の里は棒立ちになりかけたが、組むことを諦めると激しい突っ張り合いとなり、最後は稀勢の里が落ち着いて突き落とした。
白鵬は栃ノ心と右四つがっぷりに組み合う。栃ノ心が前に出る場面があったものの攻めきれず、土俵中央でひと呼吸。白鵬は機を見てまわしを引きつけ、栃ノ心の体勢を崩しながら攻めて寄り切った。白鵬は初顔から対栃ノ心戦25連勝を記録した。
高安は立ち合いで激しくかち上げると、すかさず左を差す。差し手を抱えて引っ張り込もうとする勢に対し、低い体勢で前に出て寄り切った。
上位陣は横綱鶴竜が琴奨菊を突き落として連勝。一方、横綱日馬富士は正代に押し出されて2連敗となった。照ノ富士は玉鷲に突き出しで敗れ、豪栄道は嘉風に寄り切られた。東西の正大関はともに連敗スタート。
宇良は立ち合いをもろ手で当たると、低い姿勢で攻めて千代翔馬を一気に押し出し連勝。遠藤は輝に押し込まれたものの、土俵際で踏ん張り体をかわすと攻勢に転じ、最後は右を差して寄り切り初日を出した。