卓球・荻村杯ジャパン・オープン第3日(16日、東京体育館)女子シングルス1回戦で、世界選手権個人戦の同種目で日本勢では48年ぶりに銅メダルを獲得した平野美宇(17)=エリートアカデミー=が、リオデジャネイロ五輪韓国代表の徐孝元(30)を4-0のストレートで下して17日の2回戦に進んだ。
鮮やかな成長曲線を描く高校2年生からは、勝って当然とばかりの風格が漂い、「世界選手権が終わってすぐ、日本で(プレーを)見てもらえることはない。勝てたので相手は誰でもよかったです」と振り返った。
ボールにバックスピンをかけてミスを誘ってくるカットマンを相手に、サーブで仕掛けて先手を打った。「大事なところで点を取れたサーブに感謝したい」。日本選手が苦戦することの多い海外勢の技巧派を難なく攻略した。
ショックなニュースも忘れる快勝だった。17日に沖縄で開催予定だったAKB48の選抜総選挙のイベントは悪天候で中止となった。自他共に認めるアイドルオタクは、AKBグループでNMB48の植村梓(18)、SKE48の後藤楽々(らら、16)に投票。「ファンのみなさんのことを考えたら残念。でもテレビ中継は見たい」と開票を待ちわびている。
7日に世界選手権から帰国。10日には、かねて親交のある植村と東京ディズニーシーに出掛け、つかの間のオフを満喫した。「去年と(注目度は)全然違う。応援はうれしいので、勝つところをお見せできるようにがんばりたい」。今をときめくアイドルに負けじと、輝きを放つ。