肺炎のため4月16日から横浜市内の病院に入院していた落語家、桂歌丸(80)が13日に退院したことを、歌丸が会長を務める落語芸術協会が15日、発表した。
今月中の寄席や落語会はすべて休演予定で、自宅で静養に努める。ただ、復帰のメドは立っていない。関係者によると「寝るのも飽きた」「まだ少し息苦しいよ」などと、張りのある声でボヤいているという。
入院後10日間ほどは食事がのどを通らず、点滴だったため、歌丸の体重は35キロ近くまで減少していたが、少しずつ食事ができるようになり、現在は増加。肺炎の原因は、常用する酸素ボンベの過剰吸入で、排出されるはずの二酸化炭素が体内にたまったためという。
多くの励ましの手紙を受け取った歌丸は、書面で「また各落語会でお会いできますこと心待ちにしております」とのコメントを寄せた。