武装工作員の上陸を想定 岩手県警と陸自が共同訓練

警察の誘導で移動する自衛隊車両=岩手県滝沢市の陸上自衛隊岩手駐屯地(土樋靖人撮影)
警察の誘導で移動する自衛隊車両=岩手県滝沢市の陸上自衛隊岩手駐屯地(土樋靖人撮影)

 岩手県警と陸上自衛隊第9特科連隊は30日、武装工作員が多数上陸したことを想定した共同実働訓練を、同県滝沢市の陸自岩手駐屯地で実施した。

 陸自第9師団(青森市)と北東北の3県警が平成14年に締結した治安出動協定に基づいた訓練。警察だけでは治安を維持できない事態が起き、自衛隊に出動命令が下された場合に備えている。

 同連隊の斎藤育(いくみ)第3大隊長は「昨今の近隣アジア、ヨーロッパ情勢をみると、(日本で)何が起きてもおかしくない状況」として、警察と自衛隊の連携強化の必要性を強調した。

 訓練には、県警機動隊員や第3大隊員ら約90人が参加。県警が自衛隊車両を誘導し、防御する場所に向かう緊急出動訓練が報道陣に公開された。この日は検問訓練も実施。相互の任務や役割分担、情報共有の方法を確認した。

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