1月に千秋楽を迎えた「ミス・サイゴン」にクリス役で出演し、注目を集めた俳優、小野田龍之介(25)。ミュージカル界で次世代スターの呼び声が高く、共演した市村正親(68)も「お芝居の作りがよくできている」と絶賛する逸材だ。
目鼻立ちがはっきりした甘いマスクの小野田は、ダンサーだった母親の影響で幼少期からダンスを学び、小学3年生でミュージカルの初舞台を踏むなど芸歴は14年を超える。落ち着いた口調で「どの現場でも『じじくさい』って言われるんですよ」と苦笑した。
18日には、東京芸術劇場で出演ミュージカル「パレード」が開幕(6月4日まで)。米トニー賞最優秀脚本賞受賞作の日本初演で、大作への抜てきが続くが、「不安はないです」とキッパリ。「若い子がダメだから、この演目は日本ではできないと(招聘元や観客に)思わせないようにしたい」と覚悟をにじませた。