柳川麻衣

エッセイ、フィクションなど書きたいことを書きます。女と女たちにまつわる事柄が多め。 ◆…

柳川麻衣

エッセイ、フィクションなど書きたいことを書きます。女と女たちにまつわる事柄が多め。 ◆「オフィスに百合は咲きません」【全9巻好評配信中】 https://yomuco.jp/comic/197 ◆痛覚 https://wordsinpain.booth.pm

マガジン

  • ロータス オンライン・エディション

    誰かと生きてゆくこと、名づけられない関係を結ぶこと…… 「好き」という感情だけのつながりは、何故こんなにも儚いのだろう? 幼稚舎から大学まで一貫の名門・私立華胥女子学院を縁に蓮実と出会い、関わり、行き過ぎていった少女たちの連作七篇からなる物語『ロータス』のオンライン版。 まえがき:https://note.com/asa_co/n/n4432fe191883 あとがき:https://note.com/asa_co/n/nfe2cdda8340d お詫びと修正のお知らせ:http://words-in-pain.hacca.jp/wp/works/lotus_owabi/

  • 瀬戸内国際芸術祭2019夏会期

    瀬戸内国際芸術祭2019のために海を渡り、島で過ごした最高の夏休みの思い出。直島・豊島・犬島・大島の四島をめぐりました。

  • 韓国・ウズベキスタン旅行2019

    2019年の黄金週間の十連休に旅したウズベキスタンと、経由地の韓国での観光の記録。ブハラ・サマルカンド・タシケントと三つの街でモスクやメドレセを見学し、ギジュドゥバンやウルグットのスザニに圧倒され、韓国では美味しいものを食べたりチムジルバンを満喫したりと盛りだくさんの旅行でした。

  • 俳句百合読み鑑賞バトル

    ツイッター上で行われた俳句百合読み鑑賞バトル一回戦・二回線・決勝戦の課題句と鑑賞文をまとめました。バトルの模様は同人誌『萬解』の誌面でも詳しくとりあげています。https://bltanka.booth.pm/items/967617

  • 英国旅行2016春

    留学中の友人を訪ねて行った2016年4月の英国旅行の記録。ウェールズのカーディフで城めぐりをしたり、ソールズベリーに立ち寄ってストーンヘンジと大聖堂を見たり、ロンドン郊外のキュー・ガーデンズをさまよったり。

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更新停止のお知らせ

 当アカウントの更新は2020年12月31日をもって停止いたします。  たいへん使いやすくて快適だったのですが、運営プラットフォーム(note及びcakes)の方針と合わないことを実感する機会が増えました。  そのあたりは割り切って目をつぶり、使い勝手のよさを優先してこのまま続けることも考えたものの、せっかく何のしがらみもなく好きなことを好きなように書いている場なのだし、変に折り合いをつけずにわがままを通すことにしました。  このアカウントは削除せず残しますが、2021年

    • 城壁のある古都 西安旅行2019その4

      2019.12.15 4日目 西安-茨城  帰国日。朝7時の飛行機に乗るため、まだ夜が明けきらないうちにチェックアウトして車で空港へ。  離陸がちょうど日の出の時間で、しばらく窓から朝焼けが見えていた。  団体ツアーの参加者っぽい人たちと一緒で賑やかだった。機内で席の移動が始まったりしていた……自由……  我々も朝早かったのに眠ったりもせず、引き続き各々の推しの話などをして、お昼ごろ茨城空港に着いた。  ごはんを食べながら、久しぶりの米……と思ったけど、米を食べなかった

      • 城壁のある古都 西安旅行2019その3

        2019.12.14 3日目 陝西省歴史博物館-大雁塔  朝、地下鉄の駅へ向かうために環城公園を通り抜けた。地元の人たちがダンスの練習をしていて、伝統的な雰囲気の舞踊をしているグループとヒップホップみたいなノリのグループが至近距離でやっている。音楽が混ざって聞こえたりはしないのか……と大きなお世話なことを思ったりしたけれど、みんなとくに気にせず楽しそうだった。  舗道に水で習字している人たちもいた。とても達者で、見惚れてしまう。  陝西省歴史博物館は原則入場無料の事前予

        • 城壁のある古都 西安旅行2019その2

          2019.12.13 2日目 兵馬俑博物館-西安城壁-回民街  朝イチで名物だという「西安バーガー」こと肉夹馍を買いに出た。中身はみっしり肉なのだが、野菜の漬け物が挟まる菜夹馍というのもあった。西安の食べものは基本的には小麦と肉という感じなんだけど、友人たちがいろいろ気にかけてくれて肉が苦手な私もあまり食に困らずに済んだ。いつもほんとうにありがたい。  バーガーはテイクアウトして、ホテルの朝食と一緒に食べた。ホテルのごはんは高菜が入った饅頭のようなものと野菜。やはりテイクアウ

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        • ロータス オンライン・エディション
          7本
          ¥500
        • 瀬戸内国際芸術祭2019夏会期
          5本
        • 韓国・ウズベキスタン旅行2019
          10本
        • 俳句百合読み鑑賞バトル
          3本
        • 英国旅行2016春
          6本

        記事

          城壁のある古都 西安旅行2019その1

          2019.12.12 1日目 茨城-西安  中国の西安へ行かないか、と誘われて、即座に「行きたいです」と答えた。  茨城空港から定期便が就航して、航空券がちょっとびっくりするほど安い、ということで声をかけてもらったのだが、この年はいつも以上にフットワークが軽く(翌年は国内の移動もままならなくなる、などという事態はもちろん予測していなかった……)、このときもほとんど反射的に、行く、と決めた。  2010年頃に台湾と香港・マカオに続けて行く機会があり、中国本土へも行ってみたいと

          城壁のある古都 西安旅行2019その1

          不自由を見に行くつもりじゃなかった あいちトリエンナーレ2019その2

          2019.09. 29 2日目 愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、四間道・円頓寺  朝ごはんは喫茶店でモーニングをやりたいと思っていて、コンパルでエビフライサンドを食べた。おいしい! 朝からおなかいっぱい!  まずは最もホテルから近く、最も作品数が多い愛知芸術文化センターへ。  豊田市美術館と同じようにとにかく「なにこれ面白い!」と思える作品が多くて、わくわくする。とても刺激的だった。  早めに着いてしまい、会場周辺をうろうろしていてキャプションを見つけたジェームズ

          不自由を見に行くつもりじゃなかった あいちトリエンナーレ2019その2

          不自由を見に行くつもりじゃなかった あいちトリエンナーレ2019その1

          2019.09.28 1日目 豊田市  まあまあ立て込んでいた2019年9月末の土日に、半ば無理やり一泊二日の名古屋行きをねじ込んだ。あいちトリエンナーレにどうしても行きたかった。  あいちトリエンナーレは2016年にもライヴのついでに寄って、単純にとても楽しかった。そのときは半日で十分に楽しめたが、今回は二日かけて名古屋市以外の会場もまわることにしていて、先に豊田会場を見る予定を立てていた。  前日に締切がひとつあり、日付が変わってからなんとか提出して、そのまま東京駅を

          不自由を見に行くつもりじゃなかった あいちトリエンナーレ2019その1

          感情の埋葬(あなたの名前を書けなかった話)

           あなたにこうして出すことのない手紙を書くのは初めてではない。クロアチアにある「別れの博物館」の展示が東京にやってきたとき、「さよなら」を書いた紙で紙飛行機を折って置いてゆけるコーナーがあったので、私はまよわずあなた宛に書いた。具体的に何を書いたのかは、忘れてしまった。  読まれない・届かない手紙を書くたぐいのワークショップにぶつかるたび、私はあなたに手紙を書いた。学校で毎日顔を合わせて、休み時間も放課後も喋りづめに喋っていたのに、授業中には互いに手紙を書きあっていた高校生の

          感情の埋葬(あなたの名前を書けなかった話)

          島へ渡る 瀬戸内国際芸術祭2019その4

          2019.08.04 4日目 大島  当初は最終日にのんびりまわるつもりでいた高松港周辺を三日目の午後に済ませてしまったので、ガイドブックに所要時間三時間とあった大島に行くことにした。  大島には国立ハンセン病療養所「大島青松園」があり、ハンセン病の歴史を知ることが大きなテーマになっている島だ。この旅を計画しはじめた時点ではまったく視野に入っていなかったのだが、瀬戸内に来るひと月ほど前の七月のはじめ、「元ハンセン病患者の家族への賠償を国に命じた熊本地裁判決について、政府が控訴

          島へ渡る 瀬戸内国際芸術祭2019その4

          島へ渡る 瀬戸内国際芸術祭2019その3

          2019.08.03 3日目 犬島・高松港  前日の夕ごはんはばらばらだったのだが、朝ごはんは同室の三人で同じテーブルについて食べた。さらに車で来ていた女性が家浦港まで一緒に乗せていってくれるというので、素直に甘えた。車の主はそのまま家浦の周辺をまわるといって私たちを降ろして去り、もうひとりの女の子は高松行きの船に乗って帰っていった。  私の次の目的地は犬島だった。維新派の野外劇場での芝居をとうとう観ることが叶わなかった、という後悔があり、せめて舞台となった島だけでも訪れた

          島へ渡る 瀬戸内国際芸術祭2019その3

          島へ渡る 瀬戸内国際芸術祭2019その2

          2019.08.02 2日目 豊島 ぐっすり眠って起きて七時過ぎにチェックアウト。アカイトコーヒーに朝ごはんを食べに行くと、けっこう混んでいて相席だった。トーストもコーヒーもおいしい。  水分だけでなく栄養補給もきちんとしないと倒れてしまいそうで、ごはんは意識してしっかり食べていた。  朝イチの高速船で豊島へ渡り、着いてすぐ唐櫃岡へ直行、大人気だという島キッチンの十二時半の整理券を無事もらう。  そのまま周辺の展示をひととおり観て(「ストーム・ハウス」とか、アトラクションぽ

          島へ渡る 瀬戸内国際芸術祭2019その2

          島へ渡る 瀬戸内国際芸術祭2019その1

          2019.08.01 1日目 直島 とうとう瀬戸内国際芸術祭に来た。  ずっと行きたいと思っていた。2013年、2016年と都合をつけられず泣く泣く見送り、三度目の正直だ。深夜、遅々として進まない作文仕事の合間に、今年こそは絶対に行く、と突然思い立った。 過去の二回は気候が良さそうな秋会期を狙ったあげく行けずに終わったので、今年は覚悟を決めて休みやすい夏に行くことにして、スケジュール帳とオフィシャルサイトの混雑予想カレンダーを睨んで粛々とプランを練った。  当初は航空会社

          島へ渡る 瀬戸内国際芸術祭2019その1

          寺山修司をたずねて 青森ライヴ旅行2018その2

          2018.07.01 恐山までは青森駅から三時間ほどかかる。ライヴまでに青森市内に戻って来なければならないので、早起きして青い森鉄道に乗った。朝ごはんは鯖の棒ずしを買って、乗り換えの野辺地駅で食べた。待合室の駅そばは種類がいっぱいあっておいしそう。  野辺地はサッカー日本代表の柴崎岳選手のホームタウンらしく、全力で柴崎選手を推していた。  ここでまさかのアクシデント、大湊線が倒木の影響で運転見合わせになってしまった。復旧の見込みがたたず、下北駅までタクシーで振替輸送されるこ

          寺山修司をたずねて 青森ライヴ旅行2018その2

          寺山修司をたずねて 青森ライヴ旅行2018その1

          2018.06.30 BUCK-TICKのホールツアーのチケットが取れず、やむなく地方へ行くことにして、青森の公演を取った。  日にちとの兼ね合いや、ホールの席数が千人以下だからより近くで観られるという下心だけでなく、単純に青森に行きたいという気持ちもかなりあった。  青森に行くのは十二年ぶりだ。  一度目は、一人旅というものをしてみたくて、行きたがりそうな知り合いがいないところがいいと思い、目的地に寺山修司記念館を選んだ(当時は寺山修司が好き! と公言しているひとが周囲に

          寺山修司をたずねて 青森ライヴ旅行2018その1

          被爆の十字架、海上の神社 広島ライヴ旅行2017その2

          2017.6.28 ホテルの朝食バイキングがおいしくて感動する。  この旅のおともに、「あやかしさんと! 」 を読んでいた。宮島を擁する廿日市市を舞台に、当地に暮らす個性豊かな「あやかしさん」たちと、当地のおいしいものがたくさん出てくる、クスッと笑えて楽しいお話だ。  登場するおいしいものをなるべく食べて帰りたいものだ……と思いつつ向かった朝食で、続編に出てきた広島菜を使った郷土料理を見つけてさっそく喜びいさんで食べた。和えものも炒めものもたいへんおいしかった。  今にも

          被爆の十字架、海上の神社 広島ライヴ旅行2017その2

          被爆の十字架、海上の神社 広島ライヴ旅行2017その1

          2017.06.27 広島へ行くのは二度目だった。二度とも目的はライヴで、交通手段は飛行機で、出勤して半日働き午後から休みをとっての出発だった。新幹線のほうが楽なのだが、昼に東京を出発するとなると開始時刻に間に合わない。空港から市街地までの移動時間を加えても、飛行機のほうがはやい。  まる一日休みをとればいいのだけれど、いくらライヴのための休暇取得に理解がある職場でも、平日(しかもこのときは週のど真ん中の火曜日と水曜日)に連休を申請する勇気が小心者の私にはなく、おそるおそる

          被爆の十字架、海上の神社 広島ライヴ旅行2017その1