第89回選抜高等学校野球大会第6日第3試合(智弁学園1-5盛岡大付、25日、甲子園)盛岡大付はセンバツ連覇を目指した智弁学園に競り勝ち、4度目のセンバツ出場で初の準々決勝進出を決めた。先発した左腕・三浦瑞(3年)が4安打1失点の完投でチームを勝利に導いた。智弁学園は1回戦の熊本工戦で12奪三振の完封勝ちした松本が先発したが、中盤以降に打たれて敗れた。
序盤から試合は先発の智弁学園・松本、盛岡大付・三浦瑞が好投し、五回まで互いに1安打投球を続けるなど、両チーム無得点の投手戦となった。しかし六回、盛岡大付が二死から林(3年)の右中間二塁打で好機を作ると、続く大里(3年)が右越え適時二塁打を放ち均衡を破った。
盛岡大付は七回にも一死一、三塁の好機を作り、相手の二塁手の野選の間に走者が生還し、追加点。なおも二死満塁から林の中前2点打でこの回3点を入れた。八回にも1点を加え5-0とした。
盛岡大付の三浦瑞は九回に無死満塁のピンチを招いたが、1失点でしのぎ125球で完投した。
「ずっとベスト16で負けていたのでうれしい。三浦瑞はベストピッチ。目指している野球ができた」
「自分の結果が出なくても、チームが勝てばいい。みんなそう思っている」
「投手が頑張っていた。何とか打ちたかった」
「ゴロと分かった瞬間、三塁から突っ込んだ。大事な場面で貢献できて、本当にうれしい」
「六回のバント失敗を引きずって後手後手になった。(連覇は)そんなに甘くない」
「思っているような打撃は何一つできなかった。(三浦瑞の)チェンジアップで前後にずらされてしまった」
「打者がどこかで打ってくれると思い、粘り強く投げるだけだった。気持ちで負けないように投げていたが、相手の気持ちが強かった」
「未熟さを感じた。まだまだ自分の力を出し切れていない」