福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

動物公園でのインターナショナルオープンデータデイ

2017年03月07日 | 地域運営と市民自治


インターナショナルオープンデータデイ2017@千葉のフィナーレの集合写真です。
今年も楽しく、また例年とは違った雰囲気で過ごしました。

まずは石田園長のお話。
 

・千葉市動物公園の最も多い一般入園者は1歳。多摩動物園は2歳です。上野はもっと年齢が高くなりますがなぜでしょう?
・これからの動物園は動物の福祉(エンリッチメント)、子どもの遊び場、学校教育との関係を考えていくことが大切です。
・アスファルトの通路も楽しくしようと動物の足跡を描きました。
・千葉市動物公園のトレードマークはゴリラですが、ゴリラは今希少種です。
・中小動物はふれあいなどの役割を担っています。
・千葉市動物公園が大切にしている動物のエンリッチメントとは、動物をよく観察して、どうしたらより活発に動けるか、何を嫌がるかを察知して環境を整えることです。
・学校教育に動物園をどう活かす?ということも課題で、今は先生の研修もしています。工夫して教材にして欲しい。レクチャールームもワークショップができるよう改造しました。動物園をもっと開いていきたいと考えています。
・千葉市動物公園の地図は分かりにくいので、ランドマークをつくりそこを基点にして巡るなど、今いろいろ考えています。
というように、アイディアだしのヒントをたくさん語っていただきました。

次はライトニングトーク
コードフォーちば(Code for Chiba)でこれまでにオープンデータを活用して開発したアプリ「お祭りデータセンター」やマップ「千葉保育園マップ」について説明を聞きました。
  

そして午前中のクライマックスはイダセイコさんの演奏。
この日のために創ったという「千葉市動物公園の歌」をみんなで一緒に歌いました。
マンドリル~♪から始まり、次々と動物名が出てくるノリのいい歌です。
 

この後参加者はグループに分けられていよいよ動物公園内に解き放たれました。
昼食や散策をしながら妄想やアイディアを膨らませます。

2時ころに再集合し、グループごとに話しあい。
気づいたことを出し合って、こんな風にしたら良いという構想をまとめ上げます。
  
4つのグループで競い、最優秀賞は石田園長に選んでいただきました。
それぞれのアイディアの内容は・・・お楽しみにしてください。
後ほどお知らせします。

実は、私はアイディアソン(アイディアを出し合うマラソンのような作業なのでこう呼びます)も成果発表も会場から抜け出して、ふれあい動物公園で遊んでしまいました。

今までのオープンデータデイで戦線離脱したのは今回が始めてのことです。
それだけ、動物の魅力と引力は大きかったのです。
事前に数回訪れて、すっかり彼らの虜になっているのです。

今回は、ふれあい動物公園をじっくり探検しました。
山羊にエサをあげたり、モルモットのお雛様を眺めたり(そういえば長男の幼稚園でも園児が生き雛さまを演じていました)、アルパカの首の毛並みにそっと指を入れてみたり、たそがれているペッパー君に思わず同情したり・・・。
    

  

  

そこでいろいろ感じたのですが、やはり生身の動物の影響力はとてもとても大きく迫力があり温かなものでした。
ゴリラのまなざし、キリンの高い位置のお尻の筋肉の動き、ゾウの皮膚のいかにも堅そうなシワ、面倒くさそうな表情のハシビロコウ。

こういったリアルに伝わる情報が、IT技術を使うことによってもっと面白くなっていくにはどうしたらいいんだろうな~。
アプリの中と現実の動物との間を行ったり来たりするうちに、どんどん動物たちが好きになっていく、動物園が面白くなっていくような、教育に結びつくようなものが出来るのではないかと感じました。

思い出しましたが昨秋、ある小学校の発表会に行ったら、1年生の子どもたちが動物公園を探検して動物クイズを作っていました。
一生懸命観察したんだろうな、そして一生懸命図書館で調べたんだろうな、と思えるような大人も答えられない質問がありました。

さて。
IODD2017@千葉の続きは、秋ころまでに何らかのアプリを完成させると、今回参加された皆さんは(主催者は?)意気込んでいます。
小学校1年生に負けない大人なアプリを、乞うご期待!!


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