アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

ひな祭りも啓蟄も過ぎ暖かくなっても良いのでしょうが、今朝もまだまだ寒いという感じでした。株式市場も全く動きが見られず、盛り上がらないという感じです。何がどうしたということでもないのでしょうが、米国の大統領やFRB(連邦準備制度理事会)が気になって買い切れないということでしょう。

3月という決算月ですから、NISA(少額投資非課税制度)などをにらみながら株主優待銘柄などに注目しても面白いかもしれません。すでに高くなっているものも多く、買い難いのですが国債利回りが0.05%という時代なのですから、配当や優待での投資も考えても良いのではないかと思います。

米国株は冴えない動きになり、為替も動きが見られないことから本日の日本市場も方向感に乏しい展開になりそうです。先物・オプションSQ(特別清算指数)算出を控えての思惑から仕掛け的な売り買いに振らされるということもあるかもしれませんが、相変わらず値動きの軽い小型銘柄を物色する動きが続くのでしょう。

19,200円~300円を中心とした動きになっています。週末の先物・オプションSQに絡んでの売り買いが出ても、19,000円台前半での動きということでは変わりがないということではないかと思います。為替次第ということなのでしょうがその為替も週末の米雇用統計までは動きそうもなく、「閑散小動き」という状況が続きそうです。

本日の投資戦略

これまでは夜間取引の日経平均が米国株式市場や欧州の動向で為替に連れて動くということが多かったのですが、ここのところ、夜間取引ですら動きがなくなっています。諸々の要因が考えられますが、米国の利上げをある程度織り込んでおり、改めて債券から株式にシフトするとか、銘柄の入れ替えなどを行なっていないということではないかと思います。

週末の先物・オプションSQもこのあたりの水準が居心地がいいということであえて動く必要もないということなのかもしれません。いずれにしても目先的な持ち高調整がある程度終わっているということであれば、あとは決算月を意識した持ち高調整ということになり、配当を先取りするような現物売り、先物買いの動きもSQ以降は見られそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)

証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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