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(写真=beeboys/Shutterstock.com)

保険の種類の一つである死亡保険はどのような役割があるかご存じでしょうか。死亡保険にはメリットがある反面、デメリットもあります。今回は死亡保障についてみていきましょう。

死亡保障の役割とは?

死亡保障は、自分が亡くなった後に残す金銭になりますが、基本的には家族のために残すことが死亡保障の役割です。たとえば、賃貸物件で生活している場合、配偶者や子どもが家賃を支払っていくことになります。

配偶者に安定した収入があれば問題ないかもしれませんが、そうでない場合は大きな負担となります。また、持ち家であっても住宅ローンが残っている場合は残債の支払いが必要になってきます。特に小さな子どもがいる場合、学費に困窮してしまうという可能性もゼロではありません。学資保険などに加入している場合は給付を受けることができますが、給付金は授業料程度になります。このような事態に備えるために、家族を持つ人は死亡保障が必要になってきます。

自分が死んだらどんな費用がかかる?

自分が亡くなった場合、一般的にはどのような費用がかかるのでしょうか。日本消費者協会の調査結果によりますと、大きく分けてお寺などに支払う葬儀そのものの費用、参列者へふるまう飲食代、葬儀代などがあります。これらを合わせた葬儀全体の平均金額は、約189万円といわれています。お寺には葬儀当日に支払うこと、その他の費用も葬儀会社などに葬儀終了から1週間〜1ヵ月程度で支払うことが必要となります。さらに、埋葬地がない場合は、墓地の契約や墓石の購入など上記の葬儀費用とは別に費用がかかることになります。

死亡保険のメリット

死亡保険のメリットとは、自分に何か不幸があった場合、残された遺族が保険金というまとまった金銭を受け取れることがあげられます。保険料を支払う期間には、一生涯に渡り支払い続ける終身払いの他に、定年を予め決めておく有期払いなどが選べます。また、貯蓄型のように支払い期間が一定期間過ぎてから解約すると、それまで支払った保険料の総額以上の金額が返ってくるものや、掛け捨て型のように一定の低い保険料を支払うものなどがあり、さらには特約によって医療保険を付帯できるものなどがあるのもメリットです。

死亡保険に入るときの注意点

死亡保険に入るときの注意点はどのようなものでしょうか。

たとえば定期保険の場合、若い頃は掛け金が低めに設定されていますが、満期の更新時には年齢が高くなっているため、負担する掛け金は高額になっていきます。更新時には子どもが独立しているなど、以前よりも必要となる金額が変わっている場合がありますので、見直したほうがよいでしょう。

死亡保険は死亡時に支払われる保障ですが、病気やケガをしたりしたときに、入院給付金などが支払われる医療保障を特約として付加できる死亡保険もあります。人によっては必要な保険の種類は変わってきますので、自分に必要な保障をよく検討したうえで加入することをおすすめします。

死亡保険を受け取るのは自分ではなく残された家族など自分の周囲の人です。家族構成など自分の立場やライフステージをふまえたうえで、必要な保険金や保障期間についてよく考えましょう。そのうえで、自分に合った保険を選ぶことが大切です。(提供: 保険見直しonline

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