BEAUTY / Wellness

脱・冬太り! 血糖値&摂取カロリーを上げない方法。

『VOGUE JAPAN』2月号「脱・冬太り! 年末年始は「賢く」食べる。」では、暴飲暴食の機会が増える年末年始を“食べ方”の工夫で乗り切る方法を紹介中。こちらでは食事の鉄則の一部を抜粋してお届け。

肉より魚、貝。

Photo: foodandmore / 123RF

「今、体内の血糖値を下げるインスリンの分泌を促す『GLP-1』というホルモンが注目されています。通称“痩せホルモン”と呼ばれるこの物質は、魚をとったときに多く分泌されます」(細川さん)。料理を選ぶときは、肉より魚が正解。細川さんのおすすめは貝類。「貝類には、実は筋肉以上に基礎代謝の割合を占めている“肝臓”の働きを強化するタウリンが含まれています。オイスターバーに行ったり、カキ鍋を囲むのも◎」(細川さん)

小麦より米。

Photo: Tanwa Na Thalang / 123RF

「日本人がパスタやパンなどの小麦、肉を常食するようになったのは、50年前くらい。それまでは6万年以上、米や海産物を中心に食べてきました。日本人の消化器官には米を食べるのがいちばん負担が少ない。つまりエネルギーとして使われやすく、太りにくいのです」(小山さん)、「米が主食の人と小麦が主食の人では体脂肪率が異なることがわかっています。米派の人は、摂取カロリーが多くても体脂肪率が低いのです」(細川さん)

食材より調理法で料理を選ぶ。

Photo: Ales Utouka / 123RF

「砂糖を多く使った甘い味つけ、揚げ物や炒め物など高温調理された油は、体に負担をかけます。シンプルな味つけで焼く、蒸すなど、日本人が日常的に親しんできた調理法が一番。そういったメニューを選ぶ目を養いましょう」(小山さん)、「料理のカロリーは、食材でなく調理法で大きく変わります。生&蒸す、焼く、揚げる、という順で選びましょう。ただしサラダはドレッシングの油に注意して」(金丸さん)

飲み物はお酒以外ノンカロリー。

Photo: Dmytro Sukharevskyy / 123RF

「アルコールは体内に残らないからカロリーを気にしなくていい、という説もありますが、体質にもより、完全には解明されていません。それにワインや日本酒、カクテルなどは糖質を多く含みます。といっても人の集まりにお酒はつきものなので、この時期はアルコール以外の飲み物を水やお茶などノンカロリーのものに」(金丸さん)。食後のドリンクもラテやカプチーノではなく、ブラックコーヒーや紅茶、ハーブティーを選んで。

お話を伺ったのは……
細川モモさん
予防医療コンサルタント。予防医療プロジェクト「Luvtelli 東京&NewYork」代表。「痩せすぎより健康美」をモットーに、タニタをはじめとするさまざまな企業と共同で研究、活動を行っている。

小山圭介さん
ダイエットトレーナー。2009年にダイエット合宿施設「LAVAビレッジ伊豆高原」を立ち上げ、これまで1万人以上に心・食・体の側面からダイエット指導を行う。テレビ出演や雑誌企画の監修も多数。

金丸絵里加さん
料理研究家・管理栄養士。カロリーや栄養指導、ダイエットアドバイスを加えた家庭料理の提案を行う。「ガッテン!」(NHK)などテレビ出演や雑誌企画の監修ほか、著書も多数。

Text: Mari Otsuka Editor: Sachiko Igari