デンマークの美しい季節が、ドローンでもっと美しく見えた

デンマークの田舎に点在する森は秋になるとオレンジとゴールドのグラデーションをつくり出す。森の中を歩きながら美しい樹々を見て回るのもいいが、上空から見ることでその美しさは一層際立つのだ。写真家マイケル・B・ラスムッセンはドローンによってその美しさをとらえた。
デンマークの美しい季節が、ドローンでもっと美しく見えた

デンマークの田舎に点在するブナノキやオーク、トネリコの森は毎年秋になるとオレンジとゴールドのグラデーションをつくり出す。森の中から見るのも綺麗だが、上空から見るとさらに印象的だ。「見下ろすと、色がより深く見えるんだ」。デンマーク出身の写真家マイケル・B・ラスムッセンはそう話す。「より多くのものを一度に見ることができる」

1年前の11月、ラスムッセンは誕生日に妻がドローン、「DJI Phantom III」を買ってくれたおかげでそのことに気がついた。彼はネストヴェズにある自宅近くの林の中で軽くドローンを操縦し、何枚か写真を撮る。カラフルな景色が彼の目をくらまし、秋の再訪を心待ちにするようになった。

紅葉が始まると、彼は仕事にとりかかる。カー用品販売の仕事から自宅に戻ると、ラスムッセンはドローンを手に取り玄関口で飼い犬のロキと合流した。「ドローンを見ると散歩に行くって彼にはわかるのさ」とラスムッセンは語る。

彼らはたいてい1時間程度ハイキングをしてから休憩を取る。怖がらせてしまう鳥や野生動物がいないことを確かめたあと、ラスムッセンは木々の上空にドローンを放ち、高度を調節して携帯電話の画面越しに写真を撮る。彼は数百回も空中遊泳をして、最後の一葉が落ちるときまで、毎日撮りつづけるのだ。


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TEXT BY LAURA MALLONEE