都選挙管理委員会が24日に公表した平成27年分の政治資金収支報告書では、都議が代表を務める政治団体が「政策懇談会」名目で、新宿・歌舞伎町のライブバーに支払った飲食費を計上したケースがあった。収支報告書では、5万円未満の支出の記載は法律で義務付けられていないため「使途不明」項目が多く存在、情報公開のあり方に課題が残った。
歌舞伎町のライブバーへの飲食代を計上していたのは都議会自民党の高木啓幹事長が代表を務める「自民党東京都北区第8支部」。高木氏は昨年2月、第8支部の政治資金から7万円を支払ったほか25年8月にも20万円を計上。同年には、銀座のクラブにも2回で計19万4千円の飲食代を「政策懇談会」名目で支出した。
今年10月に発売された週刊文春が、高木氏の25年分の政治資金に関する記事を掲載。高木氏はその後、25年と27年の4件計46万4千円を返金し報告書を訂正した。取材に対し高木氏の事務所は「忙しいので取材は受けていない。担当者も席を外している」とした。