建築美をヘアスタイルに。
バウハウスや脱構築主義の有名な建築物を彷彿させる、直線的なカットや曲線が特徴。その緻密に造られたシェイプやシャープなフォルムは、究極のモダニティを表現している。引き算メイクとのバランスにも注目。
左 2016-17年秋冬プレタポルテコレクション「メゾン マルジェラ」より。
右 2016-17年秋冬プレタポルテコレクション「メアリー・カトランズ」より。
ヘッドドレスで妖艶さを演出。
デカダンス薫るスタイルやフェアリーテイストのロマンティックスタイルに欠かせないのが、デコラティブなヘアコサージ。今季は特にそのボリューム感がポイントのひとつ。ランウェイではフラワーモチーフやティアラ、大ぶりのジュエルなどさまざまに見られた。前髪ウィッグと合わせるテクニックも使えそう。
左 2016-17年秋冬プレタポルテコレクション「ロダルテ」より。
右 2016-17年秋冬プレタポルテコレクション「ドルチェ&ガッバーナ」より。
短く刈り込んだ、エクストリーム・ショート。
今季、ランウェイに登場したショートヘアのモデルは数知れず。ヴェトモン(VETEMENTS)のロッタ・ヴォルコヴァやキャサリン・ムーアだけではなく、多くのモデルがジェンダーレスなエクストリーム・ショートヘアで現れた。一見ボーイッシュだが、センシュアルな印象のドレスとのマッチングも叶う。
左 2016-17年秋冬プレタポルテコレクション「ヴェトモン」より。
右 2016-17年秋冬プレタポルテコレクション「エリー サーブ」より。
未完成の美をウェーブで表現。
その曖昧さが叙情的にさえ思える、ニュアンスウェーブヘア。メイクアップも未完成なローキースタイルが取り沙汰されているが、ヘアのトレンドも同様。タオルドライしただけ、まるで寝起きのような……といった、脱力系ウェーブがコレクションでは多く見られた。
左 2016-17年秋冬プレタポルテコレクション「クロエ」より。
右 2016-17年秋冬プレタポルテコレクション「クレージュ」より。
現代によみがえったフラッパーたち。
1920年代に一世を風靡したフィンガーウェーブヘアが、モダンにアップデートされた。ストリート感覚に再解釈されているのがポイント。前髪はウェーブを丁寧に作り込みつつ、後ろのヘアはナチュラルに下ろすといったコンビネーションにより、モダンさを出している。
左 2016-17年秋冬プレタポルテコレクション「オープニングセレモニー」より。
右 2016-17年秋冬プレタポルテコレクション「マーク ジェイコブス」より。
Photos: James Cochrane, InDigital Editor: Rieko Kosai