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ヴィンテージが息づく最新リゾート

インドネシア・バリ島の注目エリア、スミニャックにオープンしたばかりのリゾートホテルがある。現代的なデザインの建築に伝統的ハンドクラフトやヴィンテージ物を融合した最先端のハイダウェイ「カタママ」である。
ヴィンテージが息づく最新リゾート

Photos: Putu Sayoga
Words: Junya Hasegawa @ america

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モダンインドネシアのおもてなし

ロナルド・アキリ

Hotel The Katamama Owner

今年5月、インドネシア・バリ島にオープンしたばかりのカタママは、先鋭的な建築でも話題の最新リゾート。しかし外壁や廊下、室内の素材には、古くからバリの寺院に使われてきた手作りのレンガを使用している。またインディゴ染めの“ユカタ”や、グラス、陶器類もハンドメイドにこだわり、インドネシアやバリ島の手工芸、職人技術のショーケース的存在となっている。

「カタママに、ロビーやレセプションはありません。既存のホテルのような画一的で味気ないサービスではなく、ゲストを友人や家族のようにお迎えするホスピタリティを提供しているんです」

オーナーのロナルド・アキリが語る通り、サービスにおいてもユニークだ。バーテンダーによるルームチェックイン後のウェルカムカクテルづくり、地元のローフードやインドネシア産のスペシャリティコーヒーの提供、そして竹や紙製のストローを使うというようにワン&オンリーのサービスを謳う。見せかけのラグジュアリーではない、本質的かつシンプル、ローカルかつエシカルな体験こそ、カタママならではのニューラグジュアリーだ。

「家具はミッドセンチュリー期のアメリカやスカンジナビアのアイテムを、インドネシアンスタイルと融合するように配置しています。世代を超えて伝承されるタイムレスなピースは、デザインや機能が優れているだけでなく、空間に魂を与えてくれる。コンテンポラリーアートも含め、誰の作品であるかはあまり気にしていません。その場に調和をもたらす存在感とフィーリングを大事にしてセレクトしています。また建築は、モダンすぎずトラディショナルすぎず、あくまでニュートラルです。リゾートに美しいコントラストを与えるのは、島独特の文化や自然でなければならないと考えているからです」

ロナルドの考える、ニューラグジュアリーな施設とポイントを右に紹介する。