GINZAレディとランデヴーVOL.3
同棲中のカレ、中村倫也とのんびりお散歩デート

今話題の俳優=GINZA GENTLMENとのちょっぴり大人なランデヴーが擬似体験できる連載。気になる今回のお相手は?

ある時は超ドSなモラハラ夫に、そしてある時は子猫を肩に乗せた(!)ゆるふわイケメンに…。まったく異なる役柄を演じ分ける高い演技力と甘いマスクで人気沸騰中の俳優・中村倫也さん。今年はNHKの朝ドラをはじめドラマ、映画と引っ張りだこの彼が案内してくれたのは、東京のおしゃれな若者が住みたい街・代々木上原。「もしも中村倫也と一緒に暮らしたら…?」をテーマに、昼下がりの街を中村さんと同棲カップル気分でお散歩。猫のような自由奔放さと、犬のような人懐っこさを併せ持ち、動物や演技の話など、好きな話題になるとうれしそうに語ってくれた彼。その包み込むような優しい笑顔に癒されること間違いなし♡
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好きな人とは
お互いの趣味を
一緒に楽しみ合いたいです

ーー今回の撮影イメージは「同棲カップルのご近所お散歩デート」。花屋に本屋にコインランドリーといろいろな場所を歩きましたが、お散歩は好きですか?
散歩、好きですよ。よく一人でもプラプラ歩いて建物を見たり、後ろで手を組みながら立ち止まったりしています。

ーー中村さんがデートで行きたい場所といえば?
相手にもよりますけど…自分でプランを練るとしたら、動物園とか水族館かな。さりげなく自分の好きな場所に連れて行って、相手の反応を見ると思います。一緒に喜んでくれるか、そっと横で微笑んでくれたらうれしいですね。好きな人とはお互いの趣味を一緒に楽しみあえるのが理想です。

ーー動物がお好きなんですよね。ちなみに、好きな女性のタイプを教えてください。
うーん……かわいい子(笑)。なんて言ったら怒られるかもしれませんが、たぶん見た目とか年齢という基準ではなくて、生き物としてのかわいらしさに惹かれるんだと思います。

――では、どんな時に“かわいらしさ”を感じますか?
“下手くそだな”って思う時。器用じゃないというか…守ってやりたくなる感じの人は、きっと見ていて愛しいんじゃないかと思います。とはいえ、自分が女性をぐいぐい引っ張っていきたいタイプかというと、どうなんでしょう(笑)。僕、根は甘えん坊なので

――たとえば、好きな女性のタイプを動物に例えるとしたら?
はは、面白い質問ですね(笑)。でも、いろいろな顔を覗かせる人が好きです。猫であり、犬であり、コアラでありラッコであり、ゴリラであり。くるくると変わる人のほうが、見ていて飽きないと思います。

――中村さんがデートに着ていくとしたら、どんなファッションを選びますか。
僕はラクな恰好が好きなので、今日着たみたいな服は好きですね。ゆるいけど品があって、目立ちすぎない。僕にとっての服は、サイドカーみたいなものなんです。エンジンはあくまで本体についているものなので、あまり主張しすぎず、もともとの素材で勝負していきたいなと思っていて。

――では逆に、デートで女性に着てもらいたいファッションは?
見ていてドキッとするのは、ミニスカートですけど(笑)。でも、デートでは絶対に着てきてほしくないかも。今日みたいな風が強い日は、スカートだという時点で心配になってしまうので、せめてロングスカートにしてもらいたいですね。女性のファッションに関しても、自分と同じでシンプルめが好みです。

――女性の好きな仕草はありますか?
麺類を食べる時に、耳に髪をかけるのはセクシーだなと思います(笑)。あと最近いいなと思ったのが、靴下を履いている姿。相手の無防備な部分を見るのが好きなのかもしれないです。アイラインを引いているところとか、照れくさそうに笑っている姿だったり。

――ご自身の性格を一言で表すと?
自分ではよくわからないですね。周りからは…「優しい」とか(笑)。ここ、書いておいてくださいね。でも僕は役者なので、その時に演じている役や観た作品によって、「こんな人なんだろうな」と思われることが本望でもあるんです。

――中には、クセの強い役柄もあると思いますが。
そうなんです。今日も道を歩いていたら、「『ホリデイラブ』観てました」と、ビクビクしながら声をかけてもらって。逆に、朝ドラから入っている人からは「マー君、マー君」と呼んでいただいたり。それって役に説得力があるということなので、愉快だなとは思いますよ。だから僕の本当の性格は、みなさんのご想像にお任せします。

――オフの日はどんなふうに過ごしますか?
基本的にインドア派です。映画を観たり、ゲームしたり、本を読んだり。一人で過ごすのはまったく苦ではないので、ゆっくりしています。もしくは、掃除や皿洗いをしているか。きれいになっていく過程を見ると、頭の中がすっきりと整理される感じがあるから好きなんです。

――几帳面な性格のようですが、家の中でのマイルールはありますか?
リモコンの場所とかは決まっていますけど…なんだろう。でも、エアコンの設定温度は高めです(笑)。

――ちなみに、料理はしますか?
そうですね。完全に“男の料理”という感じですが。最近は、辛いものばかり作っています。スンドゥブとか麻婆茄子とか…。

――辛いもの好きの女性は多いので、ポイント高いと思いますよ!
ありがとうございます(笑)。確かに女性って、遊園地のジェットコースターとか辛いものとか、刺激のあるものが好きですよね…。

――最近、他に何かハマっていることはありますか?
絵を描いています。デジタルイラストが上手くなりたくて、iPadとアップルペンシルで描くのが日課です。でも、決して上手ではないですよ。よく共演者の似顔絵を描いて怒られています(笑)。たぶん、頭の中にあるものを形にするのが好きなんでしょう。例えば、夕暮れの田園風景を写真に撮りたいと思ったら、まずロケハンに行かないといけないけれど、絵ならぱっと頭に浮かんだものを描けばいいだけなので。絵を描くことで、自分の可能性がもっと広がる気がしたんです。

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「次に好きになったものは、
しがみついてでも手放さない」
そう思って役者を続けています

――そんな中村さんも、子どもの頃はサッカー少年だったとか。
まあ、それはそれは玉のように可愛らしい…なんて(笑)。常に落ち着きがなく飛んで走って、いつもどこかしらにアザや生傷を作っているような子どもだったみたいです。その頃はプロのサッカー選手になるのが夢だったんですけど、勝ち負けや上下関係だったり、だんだん現実的な部分も見えてきてしまって。「自分は仲間と楽しむサッカーが好きだったんだな」と気づいて、高校までで辞めてしまいました。

――それで、芝居の世界に飛び込んだのですね。役者になって良かったと思うことは?
好きなことを仕事にできているので、仕事でのストレスがほとんどないことですね。それに、自分は飽き性のハマり性なので、いろいろなキャラクターを短いスパンで演じられるのも楽しいです。いいものに巡り合えたなと。

――まさに天職ですね。
僕は、自分に才能はないと思っています。いろいろ勉強させてもらいながらここまで来たので。才能がないなりのやり方もあるということ。

――そんな今があるのも、ここまでブレずに続けて来たからこそだと思います。
そうですね。きっと、自分の中でサッカーを辞めたことが大きかったです。ある意味、僕にとっては挫折であり、自分の好きなものを手放すという、なんとも言えないせつない経験をしたので、「次に好きになったものは、しがみついてでも手放さない」と思いながらこの仕事を続けてきました。だから、最近少しずつ注目していただけるようになったことに対しては「良かったね、あの頃の俺」と思っています。

――どんな役を演じている時が、いちばんテンションが上がりますか?
人を動かしたり、影響を及ぼす役。自分が芝居の受けで変わっていく、というのもやりがいはあるのですが、対象に何か刺激を与えていくような役柄は腕が必要になってくると思います。最近で言うと、『ホリデイラブ』の井筒渡役はわかりやすいですよね。「こんな演技をしたら、自分にしかできない役になるだろう」ということが、ポンと思い浮かぶとすごく楽しいです。でも、それをひらめくまでが大変なんですよ、三日三晩山小屋に籠って、焚火を前にして向き合ったり、滝に打たれたり…。

――中村さんは真顔でふざけるので、危うく騙されそうになります!(笑)では、もし生まれ変われるとしたら、もう一度役者になりたい?
役者は1回やっているので、違うことをしてみたいですね。例えば、大学にちゃんと通って、生物学を学んだり。小さい頃から動物が好きなので、生物学者には憧れますね。

――それこそ、生物学者の役なんかもぴったりですね。
それはやってみたい!いくらでもセリフを覚えられると思います。それか獣医役だったり。このGINZAの記事が、どこかの偉い人の目にとまるといいなと願っています(笑)。

――ちなみに、どんな言葉で褒められるのがいちばん嬉しいですか?
「セクシー」とか「色気がある」ですね。色気があれば何でも手に入るような気がするけれど、自分ではどうしたらいいのかわからない。少しでも色気があるように思われたくて、知的な言葉を選ぶようにはしているんですけど。さっきの「焚火」とかは良かったですね。

――もうすぐ32歳になりますが、30代の抱負を聞かせてください。
自分の周りにいる人をちゃんと楽しませられるような人になりたいな、とは思います。どんなにキツイ現場でも、「この人と仕事してよかった」と感じてもらえるような影響力を持つ男になれたら。あとは健康に気をつけていくこと、社会人としてより背中を眺めてもらえるような人間になっていくこと。考えればいろいろありますけど、最終的にはかわいい子に「かっこいいな」と思ってもらえて、美味しいお酒が飲めればそれでいいなと思っています。

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26歳から31歳の自分をまとめた
“ベストアルバム”ができました

――8月1日に中村さんの最初の本『童詩(わらべうた)』が発売されますが、この本をつくったきっかけは?
もともとは26歳の時から5年間、雑誌『プラスアクト』に掲載してもらっていた記事をまとめたものです。企画がスタートした時は書籍化なんて想像してもいなかったので、自分としては感慨深かったですね。新しく撮り下ろしたポートレイトやインタビューもあるので、盛りだくさんの内容になっていると思います。

――『童詩』というタイトルは、中村さんが自ら考えたそうですが、どのような意味が込められているのですか?
僕にとって、役者という仕事が“大人のままごと遊び”のように感じる瞬間というか、ふと不思議な感覚に陥る時があるんですよね。実は今でも、演じることを7割くらいは恥ずかしいと思っているんです。でも同時に、それを職業にして生活ができるなんて贅沢だなと思うし、作品を見て、感動したり笑ったりできるのもまた贅沢なことのような気がする。だからこの本のタイトルを考える時、どこかに“ままごと遊び”というニュアンスの言葉を入れたいと思って、『童詩』と名付けました。

――本の中では、さまざまな設定のもと、変幻自在に変化する中村さんの姿が印象的でした。
実は、演じる役柄については事前に知らされないのがルール。僕は当日、現場へ行ってはじめてテーマを知り、衣装を見て、その場でどうしようかと考えながら撮影に挑むだけ。だから、まさに“ままごと遊び”なんです。

――特に印象的だった撮影のシチュエーションは?
2016年に撮影した、“夜の梅”のシーンは好きですね。「生きているのか、死んでいるのか」というテーマで、自分でも梅の木の下に埋まっている幽霊のようになれたらいいなと思って挑みました。こういう撮影は、映像と違って“風情勝負”。セリフがないので、佇まいや居様で物語や人物像をにおわせることが必要になってくると思います。

――5年間の自分を振り返って、改めて何を感じましたか?
5年間を1冊の本にまとめてもらったこの本は “ベストアルバム”。見た目や考え方の変化も含めて、いろいろなものが年輪として残ったな、と思っています。自分にとって、26歳から31歳までの間は決して短くはありませんでした。“中村倫也”という一人の人間が男として成長していく姿を、この本を手に取った読者の方にも感じていただけたらうれしいです。

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中村倫也 なかむら・ともや

1986年東京都生まれ。2005年に映画『七人の弔』で俳優デビュー。2014年に舞台『HISTORY BOYS/ヒストリーボーイズ』で初主演を果たし、「第22回読売演劇大賞」優秀男優賞を受賞。最近では、ドラマ『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)や『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系)、NHK連続テレビ小説『半分、青い』などに出演。26歳から約5年間の軌跡を収録した、人生初の本『童詩』(ワニブックス)が8月1日に発売。

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