作者・りゃこさんの不登校をコミックエッセイにした「私の不登校ものがたり」です。
■今だから話せる作者・りゃこのつぶやき
カゼを引いたのをきっかけに、緊張していた自分のなかの糸が切れ「もうがんばれない、学校に行きたくない」と強く思うようになりました。
驚いた親は理由を知りたがるのですが、ハッキリした理由がないので、尋ねられても「わからない」と答えていました。そして、適当な言葉が出てこない自分にもどかしさも感じていました。
でも、もしかしたら……「音がしんどい」と言うと「学校はそういうところだ」。「みんなと決まったことをするのが苦手」と言うと「それぐらいで?」と言われるのが怖かったのかもしれません。そう感じない人にとっては「それぐらい」のことでも、私にとってはすごくエネルギーを要することでした。
うまい言葉が見つからない、言っても理解されないかもしれない……、今思い返せば、それらをひっくるめて「わからない」と言っていたように思います。(りゃこ)
■著者近影
【作者プロフィール】1989年生まれ。小1から高3まで不登校。自身の不登校を漫画にして、ツイッターで発表している(@ryakoko)。漫画は2018年、朝日新聞のWEB企画「with news」にて、入賞作品に選ばれた。
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