中国不動産大手の光耀地産が期限内に物件引き渡せず、資金問題で

[香港 8日 ロイター] - 深センを拠点とする中国の大手不動産会社、光耀地産集団有限公司は8日、一部の物件を期限内に引き渡すことができなかったことを明らかにした。
資金面の問題が理由としている。同社が経営破綻の瀬戸際にあるとする一部のメディア報道については、事実ではないとして否定した。
光耀地産は、恵州で「少数の」住宅やアパートの引き渡しが遅れていることを認めた。ただ買い手への補償は済んでおり、最終的な引き渡しを約束しているという。同社幹部はロイターに対して「資本面である程度のプレッシャーに直面しているが、取引銀行は依然としてわれわれに好意的だ。この厳しい局面を乗り切ることができると、確信している」と述べた。
光耀地産は流動性の改善のため、銀行やファンド、トラストからの借り入れを行うとともに、新規プロジェクトを加速する、としている。
一方、資金繰りの悪化で破綻目前だとする一部報道は否定。「当社が破綻の瀬戸際だとする報道があるが、真実ではない」と主張した。
今回浮上した光耀地産のケースは、中国の不動産業界が直面している圧力の高まりを如実に示している。銀行はディベロッパー向けの融資基準を厳格化、中国当局は投機的な不動産購入への規制を強めている。

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