「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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岡山避難30代女性20時間東京滞在⇒皮膚が水疱、腫れ、ズル剥け。突然死続く知人親。細川元首相立候補分析。

2014-01-11 06:33:59 | 福島第一原発と放射能

 

【来週土曜日1/18から受付開始。僕のメールマガジンを発刊します。】

メルマガへのご要望、情報提供、相談などもまずはメールでお願いします。⇒nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

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来週土曜日1/18に愛知で開催!!

木下黄太 ウクライナ報告会in一宮

●日時 2014年1月18日(土) 13:30開場 14:00開演 (16:30終了予定)

●場所 アイプラザ一宮 (愛知県一宮市若竹3-1-12) 
●申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/132774/ 

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 岡山に避難者が多くなっていることは、お伝えしている通りですが、きょうは東京から岡山に避難された女性の話です。彼女はご主人と一緒に、避難されることを決められて、お仕事を変えられてご夫婦で移住されました。身体症状の変化が耐えられなかったそうです。お子さんはいらっしゃらないそうですが、自分たちの身体症状から判断して移住されています。

 

移住したら、本当によくあることなのですが、なかなか汚染のある場所に戻りたいとはおもいません。人間は決断するまでは時間もかかりますが、決断してしまえば、実は合理的に行動する動物です。いまさら、汚染地に行きたいとは思いません。僕も、感覚は同じです。というか、行かないと強く考えることの方が圧倒的に多くなります。

それでも、身内の不幸など、どうしても足を運ばないとならないことはおきます。そうして久しぶりに都内に行ってみた時に、まだ30歳を過ぎたくらいの女性である彼女の身体にどういうことがおきたのか。

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木下さま、こんにちは。いつもお忙しい中の情報発信をありがとうございます。

2013年に東京23区から岡山市に夫と共に移住した30代女性です。

2013年12月の暮れ、
身内に不幸があり、移住先の岡山から東京・埼玉へ帰京した際に起きた身体の変化について報告します。

端的に申し上げると、たった20時間の東京滞在で手の皮膚に水疱ができ、赤く腫れ上がり、ズル剥けになりました。

ご参考までに時系列で説明しますと、
●15時半すぎ  岡山を出発。
●19時すぎ 東京駅着。
八重洲で食事を済ませ、東京駅前のビジネスホテルに1泊。
●翌7時半 ビジネスホテル出発、
埼玉の火葬場へ向かい、故人とお別れ
●16時すぎ  東京を出発。

東京に着いてから、発つまで20時間ほどです。

岡山に戻り、二週間経った今、皮膚はようやく快方に向かいつつあります。
皮膚は元々弱い方ですが、ここまで急激に悪化したことはありません。

2011年秋頃には、脱毛が激しく、カラ咳もあり、体質的に放射能に敏感なのはわかっておりましたが…。

水、食事、空気がもうダメなのだろうと思います。

忘年会シーズンの東京は、街には人が溢れ、美味しそうな料理とお酒と笑い声…。
いつもの年末と同じ光景が繰り広げられていましたが、東京での汚染を気にしている私達はまるで違う世界(原発事故の起きていないパラレルワールド)に来てしまったかのような感覚の違いを覚えました。

昨年2013年は、友人の親世代(50代半ば)の突然死も相次ぎ、表面化が始まっているように思います。
悲しいですが、現実なのだろうと思います。

1人の方は、埼玉のホットスポットに在住の50代男性。脳梗塞、意識戻らず、他界。

1人は、癌で余命半年と告げられた50代女性、一週間後に他界。

東京は私の故郷ですから、大好きです。大切な家族、友人もいます。でも、この厳しい現実。
これを受け止め、首都圏で暮らす親族、友人を早く岡山へ呼び寄せたい、移住する際のサポートができれば、という思いが強くなりました。
なかなか難しい問題が立ちはだかりますが…。

岡山市内は、首都圏ナンバーの車を本当によく見かけるようになりました。
品川、横浜、湘南、大宮、野田、多摩、栃木…。
見かけたら「よく頑張ったね、お互い頑張ろうね」と心の中でエールの気持ちを送っています。

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福島避難者が新潟で主催 !

【1/31(金) 木下黄太 ウクライナ報告会 IN 新潟】

日時  2014年1月31日(金) 9:15開場 9:45開演

場所  新潟市江南区文化会館 音楽演劇ホール  アスパーク亀田(亀田総合運動公園)内

   新潟市江南区茅野山3-1-14

    日本海東北自動車道 亀田I.C.から 約5分   新潟バイパス 紫竹山I.C.から 約10分
 無料駐車場完備
    バス停「アスパーク亀田」下車すぐ(・カナリア号 ・江南区区バス)
    託児あります(要申込み 保育室、和室を借りました。可能な限り対応致します)

 

参加費 予約された方⇒1000円(福島からの方、避難者の方は500円)

     予約なしで当日⇒1200円(福島からの方、避難者の方は600円)

申込・問合せ先  ukrainereport_niigata@yahoo.co.jp 08052291203(もうぎ)

    メールでお申し込みください。

     参加者全員のお名前と予約席数、連絡先をお書きください。
     福島からの方、避難者の方はその旨ご明記ください。

申込ホームページも開設⇒http://ur2014.wordpress.com

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 琵琶湖高濃度汚染木材チップは、現場付近が降雪の為、きのうは作業が為されていません。出戻ってきたトラックも、現場に置かれたままです。

 また、東京都知事選挙は、細川元首相の立候補がほぼ確定したようです。細川氏は、ガレキ問題で、宮脇名誉教授との「瓦礫を活かす森の長城プロジェクト」設立記者会見をおこなっていて、ガレキ問題に関しては、多少こちら側と認識が重なる部分があります。おそらく反原発の旗印はあげるでしょうし、小泉元総理との連携も考えられます。再稼働反対、原発停止には少なくとも大きな役割を果たす可能性があります。

 しかし、この人には懸念材料があります。

1. 果たして現役と言えるのか?

「瓦礫を活かす森の長城プロジェクト」設立における記者会見はすでに二年近く前ですが、この映像を見てもそう思います。まず映像を確認して下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=1xwb69eJf64

話している内容、ご本人の雰囲気が、現役感がどこまであるのかということは選挙というプロセスでとても大切ですし、もしも当選した場合に政治の場での意味ある振る舞いが可能かということです。76歳という年齢への懸念もありますが、これは人それぞれです。この人が、今の被曝地東京の長として活動を数年、全面にできるのかは慎重に判断するしかありません。これは、彼がどのような見解を持っていても、そうした事よりも生命体としてのエネルギーがどこまであるのかが、政治家としての根幹です。この部分の考察を忘れてはなりません。彼が長年、湯河原の工房で陶芸家として、引き籠った生活をしていた時間がどう出るのかです。

2.投げ出さないのか?

細川氏は熊本県知事としては、実績があります。しかし、これはお殿様として君臨した形に過ぎず、その後、彼が日本新党や連立政権総理として活動していく流れは実績があるというには無理筋な話です。細川政権は1993年から1994年のわずか八カ月余りの政権で、彼は神輿に乗っただけの存在。しかも、この連立政権をスキャンダル報道で投げ出してしまい(まわりは想定外)、いろんな人たちが、非自民の足場を初めて作ろうとしたのを、神輿の彼が率先して壊してしまった歴史的経緯があるという事です。こうした人が適正にふるまえるのかは、慎重に検討する必要があります。

3.被曝問題に認識はあるのか?

分かりません。これはほとんど彼が発言していない為、どのような見解があるのかは分かりません。森の長城プロジエクトでも、細川氏の発言では、被曝回避は大きなウェイトを占めているとは思えません。反原発・再稼働反対でありますが、更に踏み込む感覚があると容易には思わないほうがよいです。


 こうして懸念を書き連ねましたが、当選可能性のない候補とは異なり、細川氏は勝てる可能性がある候補です。しかも原発や再稼働に反対することは明らかです。一方で当選可能性がある舛添要一元厚労相が原発や再稼働にどのような政策提案をするのかと比較することが重要であるのは間違いありません。

 ただ汚染地のトップというのは、実は誰がなっても、矛盾に満ちた話が多いと思います。その矛盾をどのように考えるべきなのか、本来はそうしたことを担えるようなバランス感覚があり決断力もあり、思わぬ選択肢も想定できる、しかも若い人材がなるべきと僕は思います。

 しかし有力な立候補者が男ばかりで軒並み65歳を超える今回の選挙。放射能メトロポリタン東京にふさわしい首長選択が難しい現実があるなあと僕は思います。

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  『トリチウム汚染水が消える日』、東洋経済がオンラインで配信した、元外務省の原田武夫氏の記事の掲載を取りやめました。掲載中止するほどに何があるのかはよく分りませんが、どちらにしても僕は読んだ時には、非常に構えが甘い記事だなとは思いました。こうした革命的な技術があると言い出す会社や発明家は、3.11.後に僕はものすごく多く接触しましたが、紹介したくなるケースは皆無です。技術検証も不透明なことが多いですし、あいまいなままの売り込み目的も本当に多い。まともなジャーナリストは、疑いの上にも疑ってかかる話です。紹介するとしても、エクスキューズをつけ、構えを持っていないと、大変なことがおきる場合があります。

 しかも、原田氏は元外交官。外交やインテリジェンスに関しては、専門家の肩書で発言されるでしょうが、汚染水の処理問題に関してはそれは難しいと思います。

ちなみに記事は他所の転載でまだ読めます(多分、そのうち読めなくなります)。⇒http://money.jp.msn.com/news/toyokeizai-online/福島原発から、トリチウム汚染水が消える日-安倍首相、a社の新技術で「水地獄」から抜け出せ-1

東洋経済によるこの記事掲載中止のお知らせは下記。

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1月7日配信「福島原発から、トリチウム汚染水が消える日」についてのお知らせ

2014年01月10日

本記事では、福島第一原子力発電所の汚染水問題に関して、特に、トリチウム汚染水を水素ガス化して完全無害化するA社の技術について掲載し、1月14日に実施される実験の結果如何によって、汚染水問題が解決に向かう可能性について言及しております。

しかしながら、当編集部においては、現時点でA社の社名や上記技術の化学的根拠等についての裏付け取材が必ずしも十分ではなく、1月14日の時点でも、客観的に見て、上記汚染水問題が解決に向かうかどうかについては不明確なことが判明いたしました。

したがいまして、当編集部において、本記事には一部正確性に欠ける記載があるものと判断し、本記事の掲載を中止することとしました。

読者の皆様にお知らせするとともに、お詫び申し上げます。

2014年1月10日

「東洋経済オンライン」編集長

佐々木 紀彦

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 原田氏の反論はこちら。⇒http://blog.goo.ne.jp/shiome/e/ab2da39c75b5867ca63765887fd15fe7

「編集部からは本件事案を契機に、これまで他に比して極めて多数の読者が愛読してきた同「コラム」の連載を即日打ち切る旨、何ら充分な説明もなく通告」があったそうです。事態は尋常ではありませんね。

 僕はこのことに関して、裏事情は知りません。原田氏とも直接の面識はありません。むしろ、こうしたことは、「以て他山の石とせよ」と考えています。まずは自分自身が気をつけなければなりません。そう思って、自分も著述しているし、今後メールマガジンも発行する予定です。

 


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