以前にもお話しましたが、タスマニアでは今、精油生産小作システムのようなものが一部で始まっています。資本力のあるブローカーが蒸留施設を持ち、生産農家はその施設を使うのですが、採れた精油は全てそのブローカーが持っていってしまいます。生産者ごとに栽培や蒸留などの工夫をしたとしても、一箇所に集められて、他の生産者のものと混ぜられてしまうのです。酪農家と乳業メーカーの関係見たいなものです。市販の生乳は、こういったものしかないので仕方ないわけですが、精油は蒸留窯ごと、もしくは生産者ごとに品質管理するものだと私は考えています。ですから、生産者と直結できない精油は取り扱いません。タスマニアン・ペパーミントオイルは、生産者直結のものがなくなってしまったため、もう扱いません。
時間はかかるかもしれませんが、ティーツリーオイルの生産者、ティルマンさんに、ペパーミントオイルの生産ができないか、話をしているところです。年間1キロくらいの少ない生産になるかと思いますが、そのうちに、特注のペパーミントオイルをお届けできるようになるかもしれません。