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タゴール詩集: ギーターンジャリ (岩波文庫 赤 63-1) 文庫 – 1977/1/17

3.7 5つ星のうち3.7 26個の評価

「ギーターンジャリ」のギータは歌、アンジャリは合掌。神に訴えかけるインドの詩人タゴールの切々たる思いが美しく深い響きの詩句にうたいこめられ、その魂の高貴と優美をそのままに伝える。ベンガル語本の韻文訳に英語本の散文訳を付す。1913年、自らが翻訳したこの英語本により、アジア人として最初のノーベル文学賞を受賞。ベンガル語文学に新気運を生み出し、インド諸国語の文学にも大きな刺激を与えた功績は不滅である。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1977/1/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1977/1/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 407ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4003206312
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003206317
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 26個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.7つ
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2015年7月28日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    タゴールの詩はインド人らしく、精神が深い。できれば英語版を手に入れて読みたいと思っています。
    11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2015年5月14日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    迅速に処理されました。誠に有難う御座いました。足りませんか以上てす。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2013年8月13日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    自分の弱さを認め、主を仰ぐ姿勢に胸を打たれます。
    本の状態としては、あせらず新品を購入すべきだったと反省しています。
    14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2004年3月6日に日本でレビュー済み
    この本は英語本からの訳(散文訳)だけでなくベンガル語本からの訳
    (文語体)もあわせて載っています。
     本当にこころを揺さぶられるような 不思議な光景が浮かぶ独特の世界です 子供時代、いやさらにもっと前?の忘れられている記憶にさかのぼってしまうような くるしくなるほどの不思議ないとおしさです ベンガル語からの文語体詩は教養不足の私には評価できませんが 原語の響きや並びを想像し、日本語のおくにある言葉の魂を心に描きながらよむのもまた面白いものです。
     タゴールをまだ知らない人にもぜひ読んでいただきたいです。 
    73人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2020年4月6日に日本でレビュー済み
    アジア初のノーベル文学賞受賞で有名なタゴールのギタンジャリ。語学の天才としても有名な渡辺照宏師が訳しただけあって、ベンガル語からの韻文訳と英語本の散文訳が収められている。

    ギタンジャリは詩(し)というより詩(うた)と呼びたい。渡辺が指摘しているように、詩の内容と調子は分かちがたいものとして存在している。そのため、翻訳に際してはかなり工夫が凝らされているにも関わらず、どうしても日本語訳では詩が本来持つ調子が伝わってこない。また、内容も神を讃美したものが大半で、共通する宗教的バックグラウンドがないと芯から理解するのも厳しいものがある。そういう意味で、タゴールを味わうのはなかなか難しいと痛感した。とはいえ、英語本の散文訳の(60)あたりは宗教色が薄いし日本人にも馴染みやすい詩であろう。
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2014年10月29日に日本でレビュー済み
     タゴールの詩は以前にも何度かお目に掛かったことは有ったのだが、纏まった形で接したのは本書が初めてだった。インドのゲーテとも云うべきタゴールの代表作『ギーターンジャリ』の、ベンガル語原典に拠る韻文訳と、タゴール自身による英訳本に拠る散文訳が収録されているのだが、内容的にも大分違うし、印象の方は全く違う。220頁程有る韻文訳の方は擬古調になっていて、残念乍ら今の読者にとっては可成り読み難い(元本の訳書が出たのは1961年)。「時な過ぐしそ」とか言われて直ぐに「時よ過ぎ去るな」のことだと解る読者であれば問題無いだろうが、はっきり言って日本語の文章として美しいかと言われると疑問符が浮かぶ。この美しさを理解するにはベンガル語を学べと云うことだろうか。散文訳の方は70頁程度で、こちらはまぁすんなりと理解出来るだろう。

     驚くのはその内容の方で、インドの詩と云うから仏教的なテーマとか古代神話的なモチーフが出て来るんだろうかと思いきや、ひたすら汎神論的な造物主讃歌が延々と繰り返される。ドイツの神秘思想の流れを汲むヨーロッパの詩人の書いた作品と言っても違和感が無い様な出来で、成る程これなら遙か異郷ベンガルの詩がヨーロッパで受けてノーベル賞を獲ったのにも何となく納得が行くと云うもの。この類いの恍惚の歌には東西を超えて普遍性が高いと云う側面も有るだろうが、タゴールの思想そのものがキリスト教との親和性が高いのではないかと云う印象を抱いた。この辺の謎は解説では触れられていないので、何か適当な文献が有ればと思う。際限の無い歓喜と感謝の絶叫の連続に堪えられる読者であれば、本書をジェイムズの『宗教的経験の諸相』に出て来る様なキリスト教圏の宗教体験と比較してみるのも面白いだろう。
    29人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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