出会い系・婚活市場は今後もっと大きくなる


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出会い系というとどんなイメージを持たれるでしょうか。
近年、出会い系はより誠実でオフィシャルなものへと変化しており、その市場は伸びています。今の時代において非常に期待されるビジネスの1つと言えるでしょう。

大きな話題を集めた不倫サイト『アシュレイ・マディソン』

http://kigyo-ka.com/00110/

弊誌でも紹介させて頂いた『アシュレイ・マディソン』はハッカーによる攻撃を受けるなどネガティブな方面に話題となり終わりました。しかし、この不倫サイトがもたらした反響は大きく、それほどまでにいわゆる『男女の出会い』を演出することへのニーズがあるということを示す結果となりました。

『アシュレイ・マディソン』についてはサクラの存在が明らかになるなど、サービスとしての信用は地に落ち、今後は騒動を収束させていくのみに留まりそうです。ただ、あれだけサクラだらけなのが周知である出会い系サイトが存続し続けていることを考えると今後も不倫サイトはドル箱としてメジャービジネスになっていくのではないでしょうか。今どれだけの市場があるかについては正確な数字は分かりませんが大いに可能性を秘めていると言えます。

『出会い系』が上場する時代に

こうした『出会い』を演出するサービスが今後さらに伸びてくるのではないかと私が推測する1つの要因として『Omiai』を運営する株式会社ネットマーケティングが2015年8月に東証マザーズでの上場の承認を得たことが挙げられます。『出会い系』で上場という事例ができたということは1つの分岐点として考えられるのではないでしょうか。

上場承認を勝ち得たということは、東京証券取引所の審査を突破し、事業内容や経営状況にある程度の安定性が見込めるというお墨付きが与えられたということです。もちろん、gumiグノシーのように数字を大きく落とし、株価が半減するような企業でも審査を突破していますが、問題はそこではなく『出会い系』に対する法規制などのリスクに対する不安がなくなったということにあります。

通常、今までのイメージである出会い系では『サクラ』を大量に雇い、カモに定めた男性会員から酷い場合では数百万を奪い取り、被害者が警察に駆け込んだころには別の営業所へと拠点を移すというまさに犯罪のやり方であったわけです。それは”ネット上で出会いを見つける”ということが後ろめたいものでもあり、アングラ的な目で見られていたことが関係していたでしょう。『どうせ会員は周りにバレないように後ろめたい思いをしながらやっているのだから被害に遭っても泣き寝入りだろう』といった思惑が絡んでいたことと想像できます。

サクラを雇ってサイトを運営し、男性会員からポイント課金により収益を集めることは、倫理上はもちろんアウトでしょうし、法的にも詐欺などに抵触する可能性が高いでしょう。
今年上場を果たした株式会社ネットマーケティングについてはそうしたリスクを鑑みた上での上場を許可されたわけですから、そうした面も含めて十分に法律を満たした上で問題がないということでしょう。事業内容としても今後の安定性を保証されたということでしょう、事実株式会社ネットマーケティングは最終的に上場を中止していますし、まだまだ事業の安定性には疑問があるということでしょうが、上場の承認があったということはそれだけの社会的信用を勝ち得たと言うには十分でしょう。

伸びる『出会い系』市場

pairs

今注目を浴びているのは株式会社エウレカが運営する『Pairs』という出会い系サイトです。このような出会い系サイトの特徴はFacebookアカウントによるログインを取り入れていることです。今までのような暗いイメージの出会い系ではなく、自分のプロフィールも充実させ、真剣に出会いを探すというような形になっています。実際に出会い系サイトがきっかけで結婚をした人もいるようです。

婚活市場と出会い系の垣根がなくなってきておりそういった結婚なども意識した上での誠実な出会い系になっているように感じます。街コンなどそうした出会いを求める場への抵抗がなくなっていることもそうですが、それによりオープンな形で真剣に出会いを求める男女が増えていることも事実でしょう。
『YCC』という出会い系はミクシィの子会社が運営していますが、このミクシィのコミュニティから生まれた『オフ会』はこうした出会いの市場へ非常に貢献しているでしょう。ネット上で気の合う同じ趣味の仲間を見つけたり、それがリアルのオフ会という出会いへつながったり、ミクシィには出会いに関するコミュニティも存在します。

今後も『出会い系』市場は伸びるのか

『出会い系』というものはどうしても売春や未成年の交際など犯罪の温床になりがちです。売春自体は犯罪ではありませんが、多くの場合管理売春が避けられませんし、未成年との性行為は条例違反になります。そうした行為を助長させることになる可能性を出会い系は秘めていることになります。

ただ、今後もしかすると政府は出会い系をむしろ支援するようになるのではないでしょうか。少子化という1つの大きな課題を抱えるこの国においてそもそも男女間の交際はあればあるほどにプラスの面が見込めるはずでしょう。経済的な観点から見ても男女の交際が減り続けると様々な消費が抑えられるわけですから、それを解消する1つの可能性が出会い系です。

今まで存在したお見合いという文化の代わりとなるのがこの出会い系なのではないでしょうか。アングラ的な犯罪絡みの出会い系を規制する一方で、年齢確認などを必須とする誠実な出会い系は今後より大きくなると予想されます。