最近、巷で話題のドローン
このところ、急に報道でよく耳にするようになった無人航空機ドローン。先日、国内で2人目となる逮捕者が出たばかりですが、一部利用者の影響でドローンの存在自体がネガティブに扱われてしまうのは実に残念なこと。でも、世界各地では、ドローンの特性を活かしたさまざまなプロジェクトが始まっているのです。
例えば内戦状態が続くシリア。武装勢力監視のなか、現地の方に食料品や生活物資を供給するのはとても困難です。飛行機で上空から物資を供給しようとすれば、そのパイロット自身に危険が及びます。そこで退役軍人や現役大学生が中心となり、ドローンを使った救援物資配達プロジェクトを開始しました。すでにテスト飛行も始まっていて、そう遠くない将来このプロジェクトは実現するかもしれません。
無人で小回りが利くからこそ可能なドローンの活用術、実は日本でもすでに目を付けている企業もあるようですよ。5月末に開催された第1回「国際ドローン展」では?
国内外から多数の企業が集まったこの展示会。建設分野や警備分野など、無人機ならではの特性を生かした新しい提案が発表されました。どうやら日本国内でも、業種を問わずさまざまな企業がドローンの導入に積極的なようですね。
そして、この展示会でひときわ注目を集めたのは、「MIKAWAYA21」が発表した高齢者向けサービスにドローンを活用するというユニークな取り組みなんです。
「高齢者×ドローン」 買い物に見守りに・・・活用術がいっぱい!
「MIKAWAYA21」では、「まごころサポート」という全国の新聞販売店を拠点にした高齢者のお手伝いサービスを行っています。60歳以上のシニアの方のちょっとした困りごとを解決してくれるこのサービス。いうならば、高齢者向けのなんでも屋さんといったところでしょうか。
今回発表されたのは、そのサービスとドローンを組み合わせた「まごころサポート×ドローン」。ちょっとしたおつかいならドローンで食事や日用品などを高齢者のもとへスピーディーにお届け。その分、スタッフは人の手を必要としている高齢者の方のためにじっくり時間をとることができます。ただ効率が上がるだけでなく、ドローンと人力を上手に使い分けてより細やかなサービスに期待できそうですよね。
このように、ドローンの活用で高齢者の困りごとを解決する方法は、まだほかにもありそうです。搭載カメラでの定期的な見守りサービスを行う、といった使い方も考えられます。そう考えると、介護分野とドローンは結構相性が良い組み合わせかもしれませんね。
悪い面ばかりがフィーチャーされがちなドローンですが、ドローンが超高齢社会の日本の救世主になる日が来るかもしれません。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。