個人などの人民元建て貿易決済、年内にも解禁方針=人民銀行幹部

個人などの人民元建て貿易決済、年内にも解禁方針=人民銀行幹部
5月6日、中国人民銀行貨幣政策二局の郭建偉・副局長は、人民元を利用した貿易決済を年内に個人や小規模事業者に認める方針だと明らかにした。安徽省淮北で4月撮影(2013年 ロイター)
[香港/上海 6日 ロイター] 中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策二局の郭建偉・副局長は6日、ロイターに対し、人民元を利用した貿易決済を年内に個人や小規模事業者に認める方針だと明らかにした。世界的に人民元の流通が一段と進む可能性がありそうだ。
実現すれば、貿易を手掛ける個人・小規模事業者にとって、人民元相場の変動リスクが低減することにつながる。
郭副局長は、旅行や小規模事業者による電子商取引、貿易などに関する決済を想定しているとした上で、「企業による人民元貿易決済は、数年の運用を経て浸透した。次のステップは個人による貿易決済だ」と指摘。「(浙江省)義烏市における試行プログラムは既に進められており、次のステップはこれを全国に拡大することだ」と述べた。
義烏市には、中国製品の輸出基地として小規模事業者が集積している。
中国では、海外取引・投資で利用するための個人の換金可能額は年間5万ドルに制限されている。

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